100均ダイソーが在庫で成功した理由と経営戦略
ダイソーの創業者、矢野博丈氏はネガティブ発言で知られています。
100円ショップの巨塔でありながら、「同じ100円ショップの他社さんのおしゃれな商品には勝てない」「ダイソーは潰れる恐れ」「顧客の思いはよく分からない」などの一見すると否定的な発言で知られているダイソーの創業者、矢野博丈氏の発言です。
ダイソーを100円ショップのトップ企業に飛躍させた秘訣の一つとして、在庫を積極的に認めたことです。
一般的な小売業者が毛嫌いする在庫を、容認する経営方針とはいったいどのようなものなのか。
コロナ禍によって消費動向が激変している中、小売業界は改革や再編を余儀なくされている今、再評価される矢野氏の在庫へのこだわりが評価されいる要因が注目されています。
■ダイソーが成長できた理由
通常、「在庫は悪」だと、ものづくりや産業の現場では言われてきた。
在庫は、置いておくだけでも倉庫代などのコストがかかる。
さらに在庫品に税金がかかる。
在庫を減らし、税金を減らすためため、小売店やアパレルなどでは「期末決算セール」と題した安売りが行われる。
抱えた在庫が売れなければ、金銭的なロスが大きいのは事実です。
在庫は、「罪庫」とも言われているが、ダイソーは「財庫」にしているというのは興味深いです。
作れば売れるので「適正在庫」と言いますが、これを推し進めることでサプライズチェーンを飛躍させてきた側面はあります。
在庫圧縮はアイテムを限定して人気商品だけで売上を狙う経営戦略ですが、外れると大きな損失につながります。
その一方で、品揃えを増加し続けるとあまり売れない商品も含めて売上につなげていくので売れ筋商品群は比較て安定します。
ダイソーは至って普通の経営戦略を行っているという声があります。
特性(仕入れ値、粗利率)、商品特性(耐久性、スペースの必要性、費用対効果)、コスト(在庫少ない多すぎの影響)によって様々に違いがあります。
目先のコストを考慮すると在庫を持ちたくないという体制は定番かもしれませんが、在庫は罪悪だと決めつけない方が良さそうです。
そこをしっかり考えられて在庫管理に真剣に取り組んでいる企業や経営者は、会社全体の収益化を遂げています。
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