内定辞退は悪くない!入社後すぐ退職者続出の方が大損害

   2022/01/14

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人事担当者から言えば、内定辞退よりも入社後すぐに退職されるほうがつらいでしょう。
こちらのほうが当社を否定された気分になります。
内定辞退の大半は他に魅力的な会社から内定を貰ったからだと考えられますが、すぐ辞められる理由の大半はその会社自体に問題があるからともいえます。
すぐに辞められるとお金を損したと会社の損失ばかりがクローズアップされますが、辞める方にもかなりの損失とリスクがあります。
その点、内定辞退されるのは仕方ないと思います。
これまでの就職難の時期に、企業側の都合で内定取消したこともありました。
特に、大企業、有名企業の場合はニュースになりました。
内定をもらっても、ひっくり返されることがあるのならば、求職者は少し多めに内定をもらっておこうと考えるのは当然でしょう。
企業も生き残りをかけて必死かも知れませんが、学生だって今後の人生かかってますから必死です。
その結果の、内定辞退の増加だと思います。
これまで、自社の都合で学生達をひっかきまわしてきたツケがここで企業側に回ってきているだけです。
内定辞退が当たり前になった現在、内定辞退されないようにするために企業ができることを実践するべきです。
応募者にも生活があることをわきまえた採用スケジュールを組んだり、応募者に寄り添った対応のできる担当者を置くことは最低条件です。
そもそも飛び抜けて優秀な学生ほど、終身雇用なんて期待していないです。
数年以内に専門性の高いところに転職するか、独立するとか海外に行くとか考えている。
親世代の大企業リストラを見て育ってきた世代だから、自立した賢い子ほど組織に依存していません。
長期雇用したい企業の姿勢としては、言い方が悪いかもしれませんが、そこそこの学生を採用して育て上げるという方向性にシフトするのが賢明だと感じます。
また、優秀な人材ほど、内定辞退すると思います。
優秀な人材は他にも採用されますけど、他にも理由はあります。
優秀な人材には、表現の仕方があまり良くないのですが、コストがそれなりにかかっています。
勉強ができる人材であれば難関校で勉強を頑張ってきたでしょう。
また、人柄のいい人材という意味であれば、親や兄弟、周りに大切に育てられてきた人です。
大切に育てられてきた人は、自分のことも大切にしますし、家族も大切にします。
就職したら勤務先も大切にすることでしょう。
しかし、その分、鼻も利きます。
セレブがスラムの匂いに鼻をつまむように、職場環境が悪い企業なのかどうかを察知する能力に長けています。
自分を大切にしてくれない企業だと判断する材料は、面接や人事担当者のやり取りだけでなく会社の雰囲気など総合的に検知するのです。
遠回りのようですが、人を大切にする企業体質に根本から変えることが、結果的に最も大切です。
いずれにしても、内定辞退した学生は会社とは関係のないお客様になります。
学生に嫌な思いをさせて会社の評判を落とすのは会社にとって、大きな損失です。
その学生は将来大事な顧客や購買者、取引先の担当者になる可能性もあります。
つまり、会社は内定辞退した求職者と気持ちの良い別れ方がとても大切です。

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