パスタにスプーンは日本だけ!なぜ?イタリア使わない理由

   2023/07/31

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日本のレストランやカフェでパスタ料理を注文すると、フォークとともにスプーンが置かれる。

スプーンの上にパスタをフォークでクルクルと巻き、食べるのが普通だと思っている人も多いのではないでしょうか。

その一方で、テレビ番組などで、イタリアの食事風景を見ると、パスタをフォークだけで食べ、スプーンを使っているのを見たことがありません。

日本ではなぜ、パスタを食べるときにスプーンを使うのでしょうか。

 イタリアでは、フォークでパスタをクルクルと巻き、口に運んで食べる、フォークだけでパスタを食べるのが一般的です。

フォークの扱いに慣れておらず、パスタをうまく巻き取れない幼児期の子どもが補助的にスプーンを使います。

 イタリアでは、大人はスプーンを使わないのに、日本ではなぜ、大人もパスタを食べるときに使うのでしょうか。

スプーンの上でパスタをフォークに巻くと、適度な麺量の調整がしやすく、口に入れやすい量に巻き取りやすくなるからです。

日本人にとって、パスタは洋食であり、フォークとスプーンを使うのは、洋食を食べるときにナイフとフォークを持つ感覚と同じなのかもしれません。

麺料理は日本にも数々ありますが、本格的なパスタ料理として、上品に美しく食べたいという感覚が、スプーンを添えて巻き取るしぐさになったと考えられます。

また、スプーンで巻き終わりの麺をまとめて食べやすく、口の周りを汚さなくて済む思いがあります。

汚れるのを嫌う女性がスプーンを使うことが多いと思います。

 いつ頃からスプーンが使われるようになったのでしょうか。

パスタをフォークとスプーンで食べるようになったのは1990年代『イタ飯ブーム』が影響しているといわれています。

東京にイタリアン店が次々とオープンし、雑誌やテレビが取り上げるようになりました。

デートスポットとして注目され、若い男女が押し寄せたのです。

マナーや厳格な決まりにとらわれない雰囲気で、おしゃれに食事が楽しめる。

スプーンを使ってパスタを食べる女性の姿が映っていた。

当時は『パスタはスプーンを使うとおしゃれ』とし、スプーンを使う食べ方が目立っていた。

店側もパスタが食べにくい料理とならないように、スプーンを配膳するような気遣いがありました。

いわゆる日本ならでも食習慣となり、バブル期に生まれた食文化の一つになったいう意見があります。

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