ガソリン車が消滅?電気自動車のメリットと脱炭素の代償

   2022/10/20

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脱炭素が話題になっています。

菅政権によって「温室効果ガス2050年実質ゼロ」が宣言されました。

脱炭素の風向きが大きく変わり、官民一体の動きが加速化しています。

一方で、日常の生活の中で脱炭素を身近なものとして捉え難いのも事実でしょう。

 日本政府は2020年末、欧米や中国の発表に遅れて、2030年半ばに軽を含む乗用車の新車販売からガソリン車をなくすと宣言しました。

商用車についても、乗用車に準じて2021年夏までに検討を進める方針です。

炭素と水素からできている有機化合物の炭化水素であるガソリンを燃やして走る車です。

当然ながら二酸化炭素CO2が排出されます。

国内で原油を精油すると28.9%のガソリンが出来ます。

軽油も含めたら半数が不要な油です。

どこに捨てるのでしょうか?

燃焼は化学反応で、有機化合物が燃えると最終的にCO2と水になる。

CO2が地球温暖化の原因物質の一つであることは、よく知られています。

日本のCO2排出量は、2018年度における総排出量は11億3800万トン。

日本で最も多く輸入している中東の原油は、ガソリン・ナフサが19%、灯油・軽油が46%、重油が36%となっています。ナフサ(劣化ガソリン)は、石油化学製品の材料となります。

運輸部門(自家用車、バス、貨物車、鉄道、航空など)からの排出量は18.5%(2億1000万トン)、自動車全体では運輸部門の86.2%(日本全体の15.9%)、うち、旅客自動車が運輸部門の49.6%(日本全体の9.2%)、貨物自動車が運輸部門の36.6%(日本全体の6.8%)を排出しています。

このCO2をどうやって削減するか、日本の自動車メーカー各社は、ハイブリッド車(HV、ガソリンと電気併用)、プラグインハイブリッド車(PHV、充電可能)、電気自動車(EV)へと開発を加速させています。

タンカーやトラクターやトラックのディーゼルをすべて電気に置き換えない限り重油としてガソリンは生まれ続けます。

ガソリン車は3分の給油で500km以上走ります。

EVはというと、いまの環境で増えても充電難民が増えるだけ。

もしEVが主流になったとしたら日本の発電はほぼ原子力に頼ることになります。

いちいち矛盾してる。

ガソリン車の置き換えは出来ても、現状の技術ではディーゼル車(大型車)の置き換えはかなり難しいでしょう。

内燃機関を即座に捨てる必要はないし、途上国では引き続き長期間必要となる。

発電するのにCO2排出するし、EVの新技術を開発することにもCO2排出する。
充電ステーションのインフラ整備にもCO2排出する。

もっともらしいこと言って、日本の自動車産業を規制して、中国が勝てる別の市場を開拓しようとしてるだけ。

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