新型コロナと肥満の関係!重症化リスク、自己責任と感染拡大

   2022/10/24

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新型コロナのリスク要因として、「肥満」が挙げられます。

太っている人がやせるように努力すれば、新型コロナの重症患者が減ることになるのでしょうか。

必ずしもそうとも言えないようです。

肥満が新型コロナの重症化リスクであることは、新型コロナ感染拡大の初期から注目されてきました。

厚生労働省が2022年3月11日に発表によると、新型コロナウイルス感染症と診断された人の中で重症化しやすいのは、高齢者、基礎疾患者、と妊娠後期の人だと示唆していました。

重症化のリスクとなる基礎疾患には、心血管疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、喫煙、そして肥満(BMI30以上)としています。

重症化リスクで肥満を取り上げていますが、喫煙者もリスク高いです。

ちなみに、日本では肥満は、BMIの値「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」が25以上と定義しています。

なぜ、肥満になっていると、新型コロナが重症化しやすいのでしょうか。

一般的に、肥満の人には、高血圧や心臓・脳血管の病気、2型糖尿病や脂質異常症、慢性腎臓病などの基礎疾患が合併しやすいそうです。

また、交感神経系や血圧調整が過剰に活性化しているため、血液凝固や血栓ができやすくなっています。

肺機能が低下し、睡眠時の呼吸障害もみられることがあります。

こうした要因は、新型コロナに感染した場合、健康な人よりも呼吸器や全身の状態を悪くする方向に働くと考えられています。

肥満が新型コロナの重症化リスクであることは、研究結果からも支持されます。

ただし、海外のデータからは、重症化リスクが大きな差になるのは、かなりの肥満の場合であることもわかります。

重症化リスクとしての肥満は、新型コロナの感染拡大初期から取り沙汰されてきました。

その後、デルタ株、オミクロン株の流行など変遷がありますが、肥満が重症化リスクであるのは確かです。

痩せる必要が必ずしもあるどうかの議論は置いておいて、健康的と言われる範囲内に体脂肪率や筋肉量を保つ必要はあるでしょう。

体質の相違はあるとはいえ、意識して対策と努力すれば適正値を維持するのは難しいことではない。

何もしないでおいて、肥満の理由を体質だと言い張るのはいかがなものでしょうか。

年齢や忙しいなどの時間無いのを主張する人もいるが、それも言い訳に聞こえます。

加齢に応じて健康管理の意識と手段を更新して、時間がなくても体調を整えるくらいの運動はできます。

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