ロキソニンやカロナールの違い!痛み止め服用の副作用の心配
急な痛みで辛い時に、診療時間外や病院に行く時間がないとき、市販の痛み止めの薬を利用することが多いのではないでしょうか。
痛みはさまざまな原因で起こるもの。果たして、どんな痛みにも、市販の痛み止めを使って大丈夫なのでしょうか。
痛み止めについての素朴な疑問について、痛みの専門家でもある専門医にお答えいただきました。
■痛みの原因と合わない市販薬の服用は要注意!
どんな痛みでも、市販の痛み止めを服用して大丈夫なのでしょうか?
痛みには、急性痛と慢性痛がありますが、急性の痛みであれば、忙しいときや夜間などで病院に行けない場合は、とりあえずの処置として市販薬を飲むのも仕方ありません。
ただ、痛みの種類によっては、余計に悪化することがあります。
10年ほど前から、痛み止めにはカロナールを処方されることがほとんどです。
細かく容量・種類があって、痛みの強さによって飲み分けられます。
ロキソニンの方が効き目は強いようですが、よほどの痛みでない限り、胃痛の副作用のないカロナールを服用しています。
頭痛に関しては専門機関を受診するほうが良いです。
頭痛の分類は多岐にわたるので、専門医でないと判断が難しいと思います。
ロキソニンが聞くのは炎症を伴う痛みです。
プロスタグランジンが関わる痛みで、生理痛とか歯痛とか頭痛がそれにあたります。
これも専門家でないと正確に判断するのは難しいと思います。
カロナールは炎症を抑えませんが、痛みを抑えます。
安全性が比較的高いので、ちょっと痛いなというときにはカロナールを試すというのがいいかもしれません。
カロナールはまれに肝炎を起こすということが気を付けなければならないです。
基本的に、薬は人体にとって異物ですので副作用は必ずありえます。
すべての薬もリスクを承知で服用するということになります。
ロキソニンは、末端の痛みなどにも効果が強い、胃が多少荒れるので食後だったり胃薬も併用がオススメです。
15歳未満は服用しないほうがいい。
インフルエンザの可能性のときは15歳未満はインフルエンザ脳症になる可能性が出てくるから服用厳禁です。
アセトアミノフェン(カロナール)は末端痛みなどには効果が薄いが中枢への効果はあります。
解熱など胃に優しいので胃が荒れやすい人にもおすすめです。
15歳未満でも大丈夫な唯一の解熱鎮痛剤、15歳未満でインフルエンザの可能性のときはアセトアミノフェンなら大丈夫です。
分からなければ、医者までいかなくても、気になるならドラッグストアの薬剤師さんに聞いてみればいいでしょう。
大きな違いは、抗炎症作用(主に腫れをとる)が有るか無いかです。
ロキソニンは有り、カロナールは無しです。
鎮痛作用はロキソニンが強く、カロナールは弱いです。
また胃腸障害(胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍)は圧倒的にロキソニンが多いです。
腎機能障害もロキソニンが多いイメージです。
ただ大量飲酒者には肝毒性が有るカロナールは不向きです。
一般的な風邪にはインフルエンザの疑いも考慮して、大人でも安全なカロナールが処方される事が近年多くなりつつ有ります。
この記事へのコメントはこちら