野村HDと三菱UFJが大損害!アルケゴス事件、ビル・ファンの大罪裏事情
国内証券最大手の野村ホールディングス(HD)が、2200億円規模の損失を出す可能性が話題になりました。
アメリカで多額の損失が生じる可能性があると発表。
さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の三菱UFJ証券HDも同様に、アメリカの顧客との取引で多額の損失が生じる可能性があると発表した。
これらはすべて同じ“事件”が関連していると見られている。
購入した株式を担保にしてさらに買いを進める2階建て3階建てでレバレッジを効かせていたが、株価の急落でロスカットが発動した。
立替金を回収できなかったというケースだがとてつもなく巨額であったということです。
どこまでレバレッジを効かせるのを認めるかは各金融機関の判断だが、結局は想定していない株価の下落が起きると支え切れない。
野村HDと三菱UFJ証券HDが、相次いで、巨額の損失を出す可能性があるというニュースについて、この波紋がどこまで広がるのか。
金融市場全体への影響は少ないとも言われますが、すでにグローバルで影響が広がっています。
今後、どうなるか予断を許さない気がします。
クレジット市場はいまのところ落ち着いておりシステミックに広がる気配はありませんが、過剰流動性相場が終わりつつあることを市場は受け入れる必要があるのかもしれません。
いずれにしても、インサイダー取引の前科があるアルケゴスのビル・ファン氏を顧客として再度取引していた、金融各社の責任問題も問われそうです。
SECから起訴された直後は資本市場から退場処分をうけたのに、スグに復帰したのが間違いの根源です。
金儲けにつられて群がる金融機関はあまりにも下品という印象を拭いきれません。
過剰な米国株式市場に何かしら影響を及ぼすのは間違いないでしょう。
レバレッジを効かせているのはヘッジファンドだけでなく個人投資家も多い。
特にロビンフッダーは今後の市場動向によっては損失拡大する危険を拭いきれません。
これでバブルがはじけるとなると不況真っ只中に陥る可能性もあります。
そうならないことを祈るばかりです。
被害が大きい会社と少ない会社の違いが決断するスピードなら残念です。
日系企業が世界で損をするのはスピードについていけない時が多いです。
日系企業は真面目に経営していても、最終的に負けをつかまされるパターンが多いです。
どうにかして改善してほしいと思います。
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