国産ジェット旅客機が消滅危機!三菱重工業の航空開発が事実上凍結
三菱重工業が国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の開発を事実上凍結する方向で最終調整していることが分かった。
新型コロナウイルスの流行で、航空需要の回復が当面見込めないと判断した。
国産ジェット旅客機開発が技術的にもコスト的にも多大な打撃を与えていたのが判明しました。
航空会社が立ち直らない限り製造会社は飛行機が売れないので、もしコロナが収束したとしても数年は不況が続くのが確定しています。
次世代のリージョナルジェット旅客機として期待されていた事業だったのでとても残念です。
開発の遅延と多大な経費負担コストによって、開発事業の継続が以前から危ぶまれていた。
世界中のコロナ禍によって、航空機の利用も需要も低下傾向が止まらない。
明るい未来と採算が取れないという結論に至った。
MRJの飛行試験機1号機は2015年11月に初飛行を成し遂げた。
2019年6月にはライバル業のカナダの航空機大手ボンバルディアから小型旅客機「CRJ」事業を約590億円で買収することを発表していた。
2020年半ばに全日空に引き渡されることが予定されていた。
三菱重工業が主契約企業となる航空自衛隊のF2後継の次期戦闘機へのスピンオフ効果も期待されてきた。
防衛装備品の輸出を緩和する「防衛装備移転三原則」の2014年の閣議決定を受け、日本の国際競争力を高めるけん引役の事業になると一時は期待されていた。
技術大国日本が堕落した象徴なのだろうか。
奇しくも前時代を象徴する財閥・大企業が今の時代には技術もシステムも全く歯が立たないのでしょう。
海外企業であれば早い段階で「事実上凍結」といった中途半端な対応ではなく、早々に潔く撤退を表明していたと思われます。
この一例にも日本企業の決断の遅さ、煮え切らなさがよく表れている。
最初はオールジャパンと息巻いて、開発スタッフから日本人で頑張っていた。
しかし、仕様が全く世界基準で設計出来ないと情けない結果に。
最後はライバル会社のエンジニアまで高額報酬で引き抜きまでしたのにダメだったとは残念。
日本開発の旅客機に乗れたら誇らしい気持ちになれたに違いありませんから、技術大国日本と呼ばれる日がまた一歩遠ざかったと感じます。
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