トラックがノロノロ走行の理由を元ドライバーが暴露

   2020/12/23

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高速道路をノロノロ走行しているトラックの後ろを運転していると、イライラいしてしまった経験のあるドライバーも多いでしょう。

ところが、トラック運転手の言い分と事情があるのをご存知でしょうか?

元トラック運転手の橋本愛喜さんが、速度落として走行する理由を解説した本(『トラックドライバーにも言わせて』新潮新書)が興味深いです。

■法定速度とリミッター

高速道路でトラックがゆっくり走っていると、ついイライラしてしまいます。

ノロノロ運転を見るとイラっとしてしますこともあるでしょう。

でもそもそも大型トラックは、法律で制限速度が時速80キロとなっています。

リミッター(速度抑制装置)をつけることが義務付けられていて、車の性能としても90キロ以上出ないようになっている。

また「社速」として、法定速度の法律とは別に運送会社によって限界スピードを定めた速度があるそうです。

法定速度と同じ80キロというところが多いですが、積んでいる荷物によっては、社速75キロの会社もあります。

トラックは特に急に止まれないから車間あけてるのにそこに入ってくる一般車がいるのも問題ですね。

■一般車からの意見

それほどまでに低いスピードに抑えられているのです。

精密機械や馬を積んでるとか、事情を知らない一般のドライバーからすると、ノロノロ運転を迷惑に感じてしまうという。

90キロはノロノロではないけど、一般車の高速の速度で100~120キロです。

120キロと90キロだと30キロの違いになると、さすがにノロノロに感じてしまうんでしょう。

トラックは荷物積んでると割と安全運転ですが、空の砂利トラックになるとバンバン煽ってくる。

前方が混んでいようが関係なく煽ってくるので、本当に煩わしいです。

■左車線でダメな理由

トラックにリミッターがついていて、90キロ以上出せないのはわかります。

でもそれなら、ずっと左車線を走っていれば良いのでは?という意見もあります。

難しいことだと思います。社速75キロのトラックもあるからです。

75キロの人もいれば、出口に行きたい人たちもいる。それぞれの事情を抱えて荷物を運んでいます。

「海外ではできている」という意見もありますが、6車線ある海外の高速と車線数の少ない日本の高速は全然違う。

一緒にすることはできません。

時間の問題もあります。日本では本当に1~2分でも遅刻した、しないという話になる。

しかも4時間走ったら30分休まないといけないルールがあって、守らないと給料を引かれたりもします。

トラックドライバーさんは焦りがあるかもしれません。

 高速はともかく、一般道では街路樹や自転車その他を避けるため、仕方無く右車線を走り続ける場合があります。

また、例えば都内の大都市の幹線道路は道路の中央側(一番右側)が大型貨物の通行帯として指定されている場合が多いです。

個人的には左車線走行中、いきなり前に割り込んでの左折や入店は本当にやめて欲しい。

高速はそうでもないけど一般道は二車線しかないなら右側を走る事が多いです。

車線一杯の車幅で路駐有り、自転車が走る、木の枝、看板等有る左車線は事故のリスクが高い為に右側を走る事が多いです。

道路によってはトラック右側走行指定の道も有ります。

大体のトラックは法定速度で走るので遅く感じるのも分かりますが、トラック側からすれば安全第一で走っているほうが多いです。

いずれにしても、トラックだろうが乗用車だろうが、周囲の事を考えないで走るドライバーは全て迷惑です。

トラックだって前のトラックを追い越すにしても、わざわざ後続車の多いタイミングで狙ったように追い越し車線に入る運転手もいるし、周りの状況を見ずにただひたすら入れないようにする乗用車もいる。

最終的には運転している人間の資質の問題でしょう。

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