街のケーキ屋洋菓子店の倒産増加の理由!コンビニスイーツや客層の変化

   2021/11/23

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■「街のケーキ屋さん」で倒産が急増、過去最多を更新の可能性大

街のケーキ屋さんなど洋菓子店の倒産が急増しています。
帝国データバンクの調べでは、「街のケーキ屋さん」などの洋菓子店の倒産が2019年8月までに30件に達しているそうです。

2000年以降で最も多く発生した2018年の同時期(25件)を上回る状況で推移しています。

年間で最多更新する勢いとも囁かれています。
経営破たんが目立っているのは地元の有名店とのこと。

「ユカたん」や「レモンケーキ」などのヒット商品を抱えたニシムラフアミリー(北海道)、「至高のモンブラン」など、地元で親しまれてきた洋菓子店が目立ちます。

国内では男女問わずスイーツ人気が定着し、追い風が吹いているように見える洋菓子店。

洋菓子店が苦境に陥る背景には、「コンビニスイーツ」など顧客が気軽に購買する時代になっているのも原因の一つです。

コンビニスイーツが充実しているので、街のケーキ屋さんは厳しい状況です。
事態の打開を図るには、来店してもらうことが重要です。

価格訴求の値引き販売が効果ありますが、これだけでは対抗できません。
ケンタッキーも街のケーキ屋さんと同様にクリスマスで利益を大きく稼いでいました。

イベントの日だけ需要に頼るのではなく、日常的に食べに来てもらうためにお得な500円ランチを期間限定で投入したところ、客足が増え業績が改善しました。

サーティワンは31日をお買い得な日として売り込みして、集客を図ったり存在感を主張しています。
これによって、コンビニアイスに対抗しています。

まずは価格訴求してとにかく店に足を運んでもらうのがポイントになりそうです。

そして来店客に対しては最高のサービスでお出迎えし、顧客の愛顧を獲得してリピーターを確保する必要があるでしょう。

昨今の原材料の値上げは経営者には本当に負担が重いです。
人件費の高騰はさらに拍車をかけて重くのしかかります。

何十種類も朝の開店時間にケーキが揃っているのはどうしてだと思いますか?
朝5時とかに出勤して残業代なんてもちろん出ないし給料なんて少ないしずっと働いている人達が大勢いました。

現在、労働環境の改善などで労基も厳しくなって、そういう働き方をさせる所が減ってきました。

その結果、仕上げだったり仕込みを手抜きしたり、種類を減らしたり、利益が出ないから原材料を安いものに変える。

従業員をさらにこき使う有様です。

最終的に味だったり外観が悪くなって反映されて客足が遠のいて閉店に追い込まれる。

そもそもの飲食業の利益の出し方がダメですからね…

ちょっと前ならショートケーキ1カット300円あれば買えたけど、最近はどこも高いです。

一番安いと思われるチーズケーキですら300円で買えない店も多いです。
ある程度コストもかかるから仕方ないのでしょうけど町のケーキ屋さんの気軽に行けるイメージは今は無いです。

ある程度覚悟して行く時代になった。
その意識変化が客を減らすんでしょう。

色々と問題はありますが、世間でネットの普及により消費者の偏りが大きいです。

個人の意思がなく情報のみでの購入が多いと感じます。
見た目にこだわりつまらないラッピングにもこだわります。

また、一部の若い作り手にも問題があると思います。
見た目がオシャレだとか、高級志向だとか、原材料は何処産のブランド物だとかに意識が向いています。

技術がある作り手ならブランド材料を最大限に生かしてさらに美味しいものになると思います。

本当に美味しいものは見た目でもブランドでもない事に世間が気づかない限り、お店は淘汰されるでしょう。

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