首都高の上限料金引き上げ理由と背景に賛否!ETC専用化など

   2022/04/25

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首都高の上限料金が2022年4月1日から大幅に引き上げられた。

上限通行料金の大幅な引き上げ、入口のETC専用化、深夜割引の創設など、大きな変更が実施されました。

上限料金は普通車で1320円から、1950円まで引き上がりました。

距離料金の体系は変わらず、上限料金のみの引き上げです。

しかし、現金車は距離によらず一律で上限料金が適用されるので、実質上の値上げです。

 ETC車で値上げの影響をうけるのは、今まで通りの「1320円以上の距離」を走行する場合です。

これまでは、35.7km以上走っても、上限の1320円より料金が上がらずに済みました。

しかし引き上げにより、料金加算が打ち止めになる上限料金に達する距離は「55.0km」になります。

 上限料金引き上げの理由は、公平な距離制を遂行するためだとされています。

首都高の料金体系は2016年以降、NEXCOの大都市近郊区間料金と同じに揃えられました。

しかし、大幅な値上げになってしまうので、緩和措置として上限料金が設定されていました。

今回は公平な対距離制のために、上限料金を引き上げると主張しています。

ただし、首都高、高速道路に関係なく入口から出口までの距離で計算してほしいという声もあります。

将来的に料金については、車検証に明記している車両重量・積載量などから料金を算定するならば、公平感が強まるという立場です。

ETCカードと車両ナンバーは紐付けできるのを前提条件にできるならば、利用頻度に応じて自動的に割引率を還元して、通行料からの割引するというものです。

 首都高でもETC車の「深夜割引」が始まりました。

適用時間帯は0時から4時、割引率は20%です。

ただ、NEXCOの場合は時間内に走行、入口・出口を通過すれば適用されます。

これに対して、首都高の場合は、この時間内に本線料金所含んで、入口料金所を通過した場合だけの適用となります。

また、運送・交通事業者への「大口・多頻度割引」の割引率が、最大35%から45%になります。

これら割引により物流業界を大幅に支援しています。

 一部入口のETC専用化も一挙29か所で始まり、計35か所になりました。

従来の有人の一般レーンは、誤って進入してきたクルマの対応窓口としてサポートするためのレーンに変わりました。

ETC専用化が増加するので、現金車は相当に迂回しなければならない場合も増えそうです。

現金支払いの運転手は走行前に利用できる入口を事前に調べておくほうが賢明でしょう。

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