ドンキホーテ増収増益の理由!コロナ禍でも決算が好調
コロナ禍でもディスカウントショップ「ドン・キホーテ」は絶好調でした。
運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が8月12日、2020年6月期連結決算を発表した際に小売業界で強いのが分かります。
売り上げは前期比26.6%増の1兆6819億円、営業利益は同20.4%増の759億円。
PPIHは、創業から31年連続で増収増益を達成したのは驚きます。
新型コロナによる小売業の苦戦が続く中、なぜPPIHは増収増益を達成できたのか。
コロナや経済危機になるとリスク分散やポートフォリオを持った上でのリソースマネジメントの重要性が増します。
インバウンドが強いと思いきや、アウトバウンドも備わっています。
国内も多種多様な業態や商品構成の管理体制ででコロナ禍を乗り越えています。
31期連続増収増益の偉業を成し遂げたPPIHですが、コロナの影響を受けた形跡が垣間見れるようです。
インバウンドが「蒸発した」という経営陣の発言が気になります。
コロナ化の増収増益は、ドンキ等のインバウンド影響による減収減益をユニー連結が通期に拡大したことによる影響でカバーしている構造。
インバウンドが蒸発してドンキの売上にブレーキがかかっても、買収したユニー系のスーパーが幅を利かせた構造です。
インバウンドを頼りにしない事業戦略を率先しているのも気になります。
コロナ以前は、インバウンドありきで考えられていた事業を変革する姿勢です。これからはインバウンドがないものという立ち位置で戦略を練り直さなければいけないと感じます。
確かに、都会のドンキは、土産物を買い求める外国人で溢れていた。
今後は、その風景が一変する。臨機応変に対応し、インバウンドがなくとも事業が成り立つような戦略を立てるのが課題になりそうです。
新型コロナは収束しない、インバウンドは回復しない、と腹をくくるのも大切なのかもしれません。
この前提であれば自ずと新しい事にチャレンジする土壌が組織に生まれるのかも。
結果、商品ポートフォリオの多様性は強みになるでしょう。
事業戦略の奥深さを感じる。
21/6期決算が本当の勝負です。
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