コンサル業界のリストラ拡大の理由!マッキンゼーとアクセンチュアの人員削減の背景

   2023/06/15

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米国を中心に急速にコンサル業界でリストラが進んでいる。

多くの企業は、高い成長が続くと先行きの展開を楽観し、採用を強化した。

しかし、世界経済の減速、特にIT先端分野での業績悪化懸念が急速に高まった。

それに伴い、IT先端分野での需要を取り込んできたコンサル業界でも、過剰人員などの問題が浮上し、コストカットが急がれている。

そのような背景で、マッキンゼーとアクセンチュアが大規模リストラに追い込まれた理由は複数ありますが、以下に挙げます。

【1】COVID-19パンデミックの影響

COVID-19パンデミックが世界的に拡大したことにより、多くの企業が業績不振に陥り、コンサルティング業界も例外ではありませんでした。

COVID-19パンデミックによるビジネスの減速が挙げられます。

パンデミックの影響により、多くの企業が業績不振に陥り、コンサルティング会社に依頼するプロジェクトが減少したことが、マッキンゼーとアクセンチュアの業績低迷につながったと考えられます。

顧客企業がコンサルティングサービスを利用しなくなったり、プロジェクトがキャンセルされたりしたため、コンサルティング企業の収益が減少し、リストラに追い込まれる企業が増えました。

【2】デジタルトランスフォーメーションの進展

デジタルトランスフォーメーションが進む中で、企業が求めるコンサルティングサービスも変化しています。

以前は戦略的なコンサルティングが主流でしたが、現在はデジタル技術やデータ分析などの専門的なコンサルティングが求められています。

そのため、従来のコンサルティング企業が新しい分野に対応するためには、従来の人員の整理や組織の再編成が必要になってきました。

顧客企業の期待が高まっていることが挙げられます。

顧客企業は、より高度な戦略的アドバイスや、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションの支援を求めるようになっています。

これに応えるために、コンサルティングファームは、より高度な知識やスキルを持つコンサルタントを採用する必要があります。

これにより、人件費が増加し、業績に影響が出たと考えられます。

【3】コンサルティング市場の競争激化

コンサルティング市場は競争が激しく、ビジネス環境の変化によって価格競争が起こっています。

特に、デジタル技術の進化により、従来のコンサルティングサービスに求められる価値が変化していることがあります。

例えば、自動化や人工知能などの技術が普及するにつれて、従来はコンサルティングファームが担っていた業務の一部が自動化されるようになりました。

これにより、コンサルティングファームの需要が減少し、業績不振につながったと考えられます。

また、新興企業やスタートアップ企業などが参入し、市場のシェアを奪い合っているため、既存のコンサルティング企業が競争力を維持するためには、従来のビジネスモデルの見直しや人員の整理が必要になってきました。

 以上が、マッキンゼーとアクセンチュアが大規模リストラに追い込まれた主な理由です。

ただし、コンサルティング業界は常に変化しており、今後も新たな課題や変化に対応するために、コンサルティング企業は柔軟な対応が求められることでしょう。

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