1兆円買収企業の秘密!資金調達しないで大成功Mailchimpの真相
中小企業向け経理ソフト大手のIntuitが、メールマーケティングのMailchimpを$12B(約1兆3,400億円)で買収するというニュースが、報道されて話題になりました。
特にアメリカのスタートアップ界隈で話題になったのは、ブートストラップ企業としては最高額という点です。
Mailchimpは創業から20年間、創業株主2名の持ち分を希薄化しないで、最終的にIntuitに1兆3400億円で売却しました。
この2人は努力を蓄積させ、その結果、瞬間的に巨額の富を得たことになります。
ブートストラップとは、日本においても、外部の助けを借りずに努力で立ち上げることで、起業の世界では、資金調達しないで、自己資金とキャッシュフローだけで事業立ち上げをしていくことです。
Mailchimpは、アトランタに所在していたので、VCとの接点が少なかったという背景があるのかもしれません。
VCのエコシステムが身近になくとも起業成功できる事例かもしれません。
Mailchimpの場合は創業者2人が100%の発行済み株式数を保有していたとのことです。
つまり、買収金額の$12B(約1兆3,400億円)がそのまま創業者のものになるということです。
$12Bという金額をまた別の事例と比較すると、自らの保有資産の大部分を寄付すると公言して話題になったCanvaの創業者の保有株式価額と同等です。
ただし、Mailchimpの買収価額$12Bに対して、Canvaの直近のバリュエーションは$40Bと3倍以上になる。
ブートストラップが創業者の持分価値に与える衝撃度が凄さをわかります。
スタートアップは増資による資金調達というイメージがありますが、事業で生み出されるキャッシュフローで成長できるのであれば、外部調達は要らなくなってくる。
資金調達していたら成長スピードが飛躍したのかどうかは予想できないですし、逆に倒産していたかもしれません。
この記事へのコメントはこちら