モンベル過疎地でも売上増の理由とアウトドアブームに頼らない出店計画

   2023/11/08

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コロナ禍が落ち着きを見せても、アウトドアブームは盛り上がる最中、キャンプ用品やアウトドア仕様のアパレル、車まで新規参入するブランドも多いです。

モンベルは老舗として存在感がましています。

モンベルは、過疎地にも出店することで成功していると考えられます。

その理由は、以下のような点が挙げられます。

■地域密着型のマーケティング戦略

モンベルは、都市部に限らず、山間部や地方都市にも積極的に出店していて、地域のアウトドア愛好家に合わせた商品展開を行っています。

例えば、北海道には防寒性能が高いアイテムが多く、九州には通年利用できるアイテムが充実しています。これにより、地域のアウトドア愛好家からの支持を受けることができます。

このような地域に出店することで、地域住民にアウトドア用品を提供することができ、また、地域の特性に合わせた商品ラインナップを展開することができます。

さらに、地元のイベントや行事に協賛するなど、地域に密着したマーケティング活動を展開することで、地域住民の信頼を得ていると言えます。

■オンライン販売と実店舗の連携

「モンベル」は、ネットショップを始めとしたオンライン販売の強化を進めています。

地域に出店できない場合でも、アウトドア愛好家の購買ニーズを取り込むことができます。

また、オンライン上で商品を提供することで、地域限定品や在庫が少ない商品なども販売することができ、地域に出店できないことのデメリットをカバーすることができます。

さらに、オンライン販売と実店舗を連携させることで、過疎地でも顧客層を拡大しています。

具体的には、実店舗で商品を試着し、オンラインで購入するという方法を提供しています。

また、実店舗での在庫確認もオンラインで行うことができます。

これにより、遠方に住むアウトドア愛好家も手軽に商品を購入することができます。

■アウトドアブームとは距離を置いた出店戦略

モンベルは、アウトドアブームとは距離を置いた出店戦略を取っています。

具体的には、商業施設などの都市部に出店するのではなく、地域の中心部から離れた場所に出店することで、地域のアウトドア愛好家をターゲットにした店舗展開を行っています。

さらに、地域限定品の展開や、地域の特性に合わせた商品ラインナップの展開、地域住民とのコミュニケーションの強化などが挙げられます。

これにより、アウトドアブームが一過性のものでなく、地域に根付いた需要を喚起することに成功しています。

アウトドアブームが収束しても、地域住民に支持されるアウトドア専門店としての地位を築くことができると言えます。

 以上のように、モンベルは地域密着型のマーケティング戦略やオンライン販売と実店舗の連携、アウトドアブームとは距離を置いた出店戦略などを取り入れることで、過疎地でも成功していると言えます。

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