家族の高齢者虐待が過去最悪!コロナ禍で介護疲れ等の裏事情
厚生労働省の発表によると、高齢者を介護する家族による虐待は、2020年度に1万7281件あったことが分かった。
前年度から353件増えて過去最多、亡くなった人は25人、前年度より10人増えた。
コロナ禍で介護サービスが休止となり、家族の負担が増えたことも要因の一つとみられる。
家族らから虐待をうけたと判断された被害者数は1万7778人。
その中で「身体的虐待」が1万2128人(68・2%)と最多でした。
その原因(複数回答可)を検証すると、
虐待する人間の「性格・人格」(57・9%)、「介護疲れ・介護ストレス」(50・0%)、虐待うけた高齢者の「認知症」(52・9%)などでした。
介護が必要な高齢者を抱えている家族ほど虐待の度合いが深刻になっているそうです。
新型コロナウイルスの影響で外出自粛や介護サービスの休止が大きな要因だと思われます。
家族らと自宅で過ごす機会が増えて、介護の負担が増加による介護疲れやイライラなどの要因が複雑に入り組んでいると考えられます。
一方で、介護施設の職員による虐待は前年度比49件減の595件です。
この結果は、2007年度の調査スタートから初めて減少に転じた。
介護施設での被害者で、最も多かったのは「身体的虐待」です。
そのうち「身体拘束あり」(25・7%)だった。
高齢者の介護をしている親族が経済的に困窮しているケースになると、より虐待が増えているという意見があります。
このような悲惨な状況にならないように、介護保険制度を作って高齢者の介護を国が支援していこうとしていた。
しかし、介護が必要な高齢者を全て収容する施設は作られていません。
今度は自宅介護する方針に方向転換したことに反論があります。
介護が必要な高齢者のすべてが介護施設に入れないのであれば、これまで収めた介護保険料を返して貰いたい!という立場にも一定の理解を示します。
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