ロイヤルホスト70店閉鎖!新型コロナで業績悪化の裏情報
外食大手ロイヤルホールディングス(福岡市)は、レストラン「ロイヤルホスト」などの不採算店計約70店を2021年12月までに閉店すると発表した。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食控えなどで業績が急速に悪化。
2020年6月中間連結決算の純損益は155億円の赤字に転落とは驚きます。
コロナショックの直撃を受け、経営中の飲食店の1割を閉める創業以来最大のリストラに踏み切る決断をしました。
同社によると、政府の緊急事態宣言が出された4月以降、外食事業の多くの店で臨時休業や時短営業を実施。
4月のロイヤルホストの既存店売上高は前年同月比42・1%にとどまった。
機内食やホテルなど外食以外の事業も深刻な売上減少となり相当に苦しい経営判断を迫られている。
5、6月についても4月と同水準の状況が続くと想定されています。
6月中間の連結業績予想は売上高が当初予想の664億円から41・3%減の390億円、経常損益は6億円の黒字から145億円の赤字に陥る見通しにそれぞれ修正した。
純損益は中間期としては過去最大の赤字となる。通期予想は未定とした。
緊急対策として、ロイヤルホストや天丼店チェーン「てんや」などの不採算店閉鎖のほか、手元資金確保のため金融機関に100億円の融資枠設定などを求める。
閉店に伴う従業員の解雇などは計画していないという。
黒須康宏社長ら役員の報酬減額なども決めた。
2019年12月期決算を見ると、ロイヤルホストは既存店売上前年比で103.7。
ロイヤルホストは増益で堅調でした。外食事業で足を引っ張っていたのは「てんや」で、既存店売上前年比で95.8。
「創業以来最大のリストラ」とありますが、てんやが中心なのかもしれません。
ロイホの存在感が大きいのは、各店にシェフを置いているなど他社と一線を引く高価格路線を確立しているからです。
ロイホがこうした路線を固められたのは、菊地唯夫・現会長の経営改革の成果です。
菊地会長は、異業種からやってきたからこそ、ロイホの価値を再評価できました。
ただし、高級店路線を展開する割にはソファのほつれが目立ったりと、経営の苦しさは随所に感じさせていました。
コロナショックは、経営に苦戦していた企業に追い討ちをかけてしまった。
変化に柔軟に対応し、市場を見極めなければならない、経営のうまさが問われているのかもしれません。
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