乃が美FCオーナーが自己破産の恐怖!売上激減と高額ロイヤリティで経営困難の背景
「乃が美」は『高級「生」食パン』で知られている高級食パンの専門店を全国に展開する。
経営難に陥った乃が美のフランチャイズチェーン(FC)店舗の複数のオーナーが有志の会を結成した。
本社にロイヤリティ引き下げを主張するなどが週刊文春 の取材で話題になりました。
乃が美は、有名人御用達の高級食パンとして人気になりました。
ところが、FCオーナーが苦境と異変を訴えているようで、12月の繁忙期以外では赤字が継続している。
こんな状況下であっても、乃が美ホールディングスと出資ファンドの『クレアシオン・キャピタル』が本部の利益を維持するために、FCオーナーから徴収するロイヤリティを下げようとしない。
経営困難になってしまい、今のままでは自己破産も考えるオーナーが相次いでいるとは驚きます。
乃が美は2013年に前社長の阪上雄司氏、現社長の森野博之氏らによって創業しました。
「トーストしなくても耳まで口溶けが良い」という食感が人気を集め、大評判になりました。
2018年には全国100店舗を突破し、売上は100億円を超えた。
売上を伸ばしてきたのが、加盟店舗のFC店舗の活躍です。
約230店舗のうち、直営店はわずか16店舗で大半の店舗がFCなのを忘れてはいけません。
2019年には、経営面が変革期になり、東京の投資ファンド「クレアシオン・キャピタル」から出資を受け入れた。
ところがこの頃、乃が美のパンの売れ行きが停滞していきました。
2020年からはコロナ禍に突入し、店舗の売上は激減してしまった。
FCオーナーには、本部に支払うロイヤリティが大きな負担となっていた。
フランチャイズ(FC)チェーンの本部は、加盟店を増やせば収益が上がる構造になっています。
FC加盟店の個別の損益状況については感知しない仕組みになっている。
努力目標はあるとはいえ、加盟店の経営状況は自己責任になっている。
しかし、個別店舗の経営責任を回避するために、FC制をとっているチェーンも多いです。
特に、ブームが起きて、急拡大をしているチェーンは、ブームが過ぎ去るのを想定して、FCによるリスク分散を図っている。
こういうチェーンが数多く存在していました。
様々なリスクを判断することは難しいが、一般的に急成長している状態から加盟するのは慎重に調査するべきです。
営業者やその事業の成功者と言われている収益モデルを鵜呑みにしてしまうと、取り返しのつかない失敗を強いられる結果になるのを肝に銘じるべきです。
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