AbemaTV収益率に注目!赤字減少と周辺事業など飛躍の裏情報

   2020/02/29

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サイバーエージェントの藤田晋社長(写真)は、YouTube Liveで配信された第1四半期(2019年10月~12月)の決算説明会で、AbemaTVについて、収益化を目指していく考えを示した。

これまで四半期ベースで50億円の赤字を出すような投資を行ってきたが、広告と課金、周辺ビジネスで収益をあげ、赤字幅を徐々に減らしていく。

収益化の目安とした1000万WAU(週次アクティブユーザー数)を安定的に超えるようになってきたためです。

AbemaTVの収益の源流となるのが広告です。

広告商品の開発強化に取り組んでおり、新広告フォーマットとして、全ユーザーに広告配信ができる「AbemaTVフルリーチプラン」、

また、有料会員しか見られないオンデマンド番組について、広告主が費用負担することで誰でも見られるようにする「オンデマンドの協賛企画」を用意する。

 有料会員「Abemaプレミアム」も利益増加の糧になっています。

視聴者の伸びとアーカイブされたコンテンツの蓄積に伴い、順調に拡大している模様です。

有料会員数は、前年同期比で1.7倍の59万3000人となった。

藤田社長は、「今年中に100万を突破するのではないか」との見方を示した。

このほか、周辺ビジネスも次第に伸びています。

AbemaTVでは、競輪ライブ配信「競輪チャンネル」を4月にオープンするとともに、車券がオンラインで購入できる「WinTicket」のサービスもスタート。

取扱高が急拡大しており、10~12月期は、前四半期比で倍以上となる17億円となった。

AbemaTVを中心とするメディア事業の業績は、営業損益は50億円の赤字(前年同期は46億円の赤字)と投資超過が続いているが、売上高が前四半期比で6.9%増の122億円と伸びている。

「アメーバピグ」の減収分をカバーしての増収ということで、順調に飛躍していると思われます。

株主圧力による発言のような気もしますが、収益化のために、制作費(コンテンツ調達費含む)を減らさないのを願います。

制作費を増やしてアクティブユーザー数を増加する施策を展開するのか期待しています。

短期的な利益を重んじる株主には説明努力で対処しておいて、長期の経営戦略を継続して実行するのか見ものです。

メディア事業の売上が四半期で122億とのことですがさまざまな事業が混流しています。

そのためabema開始の2016年から躍進した分をabemaと想定するならば、四半期で68億円の水準となります。

年換算すると300億円近いです。

有料会員が100万人になるなら、月1000円で考えるととそれだけで年間120億円のビジネスモデルとなります。

先行投資として毎年200~300億円を固定費のように投資してきたので、ようやく越えてきそう。

ゼロベースからテレビ局を確立してしまったのは驚きます。

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