プーチン大統領、戦争宣言しない理由!ウクライナ侵攻を正当化
ロシアの首都モスクワで2022年5月9日、ドイツ戦勝記念日の式典が行われた。
プーチン大統領が演説したときに、注目されていた「戦争宣言」はしなかった。
正式に「戦争」を宣言されるのではないかという観測もあったが見送られた。
記念式典は日本時間午後4時からモスクワの赤の広場で始まりました。
式典では、核戦争の時に大統領らが指揮をとる特別機「イリューシン80」が飛行する予定だった。
しかし、ロシア大統領府は、天候の原因で航空機によるパレードが中止になったと発表した。
プーチン大統領は、演説冒頭で「いまドンバスのために、ロシアの安全のために戦っている」と力説していました。
「キーウでは核兵器の取得に関する話が進んでいた」、「NATO(北大西洋条約機構)が我がロシアに近い領土を進出しようとしている、ロシアにとって脅威になっている」と声高に主張した。
要するに、NATOを批判しウクライナへの軍事侵攻を正当化したことになります。
戦争宣言をすれば、国家総動員が可能になるが、国民の反発が強くなる可能性が出てくる。
また、戦争宣言は、国内外に今までの「特別軍事作戦」が失敗であったことを公式に認めることにもなる。
ロシア側の戦況に対して説明しなければならないので、国民にプーチン体制に対する疑念が生まれる恐れがあります。
ロシア軍の士気に悪影響になるかもしれないという考えがあるかもしれない。
戦争宣言をしてしまえば、犠牲となったロシア兵の家族への説明責任の問題が浮上してくる。
この軍事侵攻はウクライナだけでなく、ロシアにも犠牲が生じているはずです。
ウクライナ、ロシアの両方とも、犠牲が多すぎる。
ウクライナは防戦一方なのでロシアが撤退しない限り戦闘をやめるわけにもいかない。
攻め込んだロシアが落としどころを見つければ、この戦争が終わる可能性が高まるかもしれません。
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