観光ブラック企業を見分ける困難!知床遊覧船等の裏事情
北海道知床沖で26人の乗員乗客とともに行方不明になっていた観光船「KAZU I(カズワン)」の豊田徳幸船長は2022年3月、Facebookに「ブラック企業で右往左往です」という愚痴ともとれる内容の投稿をしていました。
裏付けるかのように、運営会社「知床遊覧船」のブラックが明らかになっている。
衝撃を受けたのが、荒天予報が出て、同業者たちが出向をあきらめていた中で、カズワンだけが運航したことである。
どうして出向したのか真相は明らかになっていないが、同業者からは運航を決めた桂田社長に対して、弱い立場の豊田船長が断れなかったのではないかという意見が多い。
社長から厳しいノルマを押し付けられて、安全性を軽視するのもブラック企業のお決まりのパターンです。
同社のブラックぶりは、他にもあります。
2021年だけでも2度も座礁事故などを繰り返していたが、GPS装置も衛星電話も積んでいなかった。
事務所に設置されていた無線アンテナは折れた状態のままで、カズワンが海上保安庁に救助要請した際も、乗客の携帯電話が使われた。
「安全」のコストをとことんケチるのも、ブラック企業でよく見られる。
広告宣伝や情報発信の集客にお金をかけているが、利用客の安全や従業員の待遇などは二の次の企業も少なくありません。
SNSなどのインターネットの情報発信が多い会社が信用できるとは限りません。
極端に褒めている、あるいは、極端に叩いてるコメントは、関係者や同業者の可能性がある。
集客の為の宣伝が上手いだけで実際の業務内容と大きく異なる場合も多々あります。
法令や規則の遵守状況、安全面への投資状況など見た目では分からない部分について、第三者がを客観的に評価した結果を確認できる仕組みがないのが問題だと考えられています。
観光ブラック企業なのかどうかを判断することに関して、観光当日しか関わらない一般人には難しいのは仕方がないです。
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