精子バンク賛否!遺伝子引継ぐ商業利用など問題多発
デンマークにある世界最大の精子バンク運営企業「クリオス・インターナショナル」から精子の提供を受けた日本国内の利用者が、2020年11月までに150人を超えたことが分かった。
生殖補助医療を巡っては、親子関係を明確化する民法上にも議論が必要になっています。
第三者の精子や卵子のあっせんを巡るルール作りや商業利用の是非の議論は先送りされる中、民間企業が不妊に悩む夫婦らのニーズに応じている現状が話題になっています。
提供を受けた利用者は夫が無精子症の女性や、子どもを持ちたい独身女性、性的少数者らです。
一部の女性に、より優れた容姿の子供を授かることを信じ込ませている企業や人間がいます。
デザイニングベビーという用語もあるくらいです。
女性が妊娠しやすい年齢は限られているし、切望している人が民間業者に頼りたい気持ちもわかります。
経済力ある女性が男性と共同生活したくないけど子供を授かりたい・・・
このような女性にとっては精子バンクの制度は選択肢の一つとして悪いとは言えないです。
フェミニズムの価値観ある女性にとっては、精子バンクから優秀な精子を購入して、代理母に産んでもらうという方法は、恋愛・結婚・妊娠・出産というリスクや機会費用を回避する考えです。
このような女性は経済的負担のみで「社会的に成熟した女性」と「優秀な子供の母親」というステータスを手に入れたいのでしょう。
ただし、優秀な遺伝子が必ずしも優秀な人間を作るとは限らないという声もあります。
環境と巡り合わせが結局は大切。
実際には数世代前の、どんな遺伝が出るかは、定かではありません。
親となる人は、子供の個性を受け止めて楽しみながら過ごせるほうが、子供にとっても親にとっても残念な結果になってしまう。
精子バンク、代理出産、不妊治療、養子縁組など、どれを選択をしても問題あるし、その折にきちんと向き合って対処しなければならない。
何れにせよ、産まれてきた子どもにきちんと寄り添う覚悟と責任が大人には必要だと思います。
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