スペインで美術品修復の失敗が多発の理由
スペイン北西部の都市パレンシアのハイストリートにある銀行のファサードを飾っている女性像が、素人の修復家によって修復不可能なほどのダメージを受けたのが話題になりました。
1923年に初めて公開された作品で、かつて家畜の牧歌的な風景の中で微笑む女性が描かれていたもの。
地元の画家アントニオ・グスマン・カペルによるフェイスブックの投稿では、「ポテトヘッド」や「ドナルド・トランプ」「漫画」などという保護活動家や美術愛好家から怒りの声が上がっている。
どうして素人が修復作業をするのに誰も止めないのか理解できないです。
修復に参加出来る条件に職人の証書が必要とか著しく修復内容が酷い場合は罰金など参加のハードルを上げないのが不思議です。
スペインでは、美術品が修復で台無しになってしまうという事例が起こっている。
北東部の都市ボルハでは2012年、《この人を見よ》と題された19世紀の壁画が地元の高齢女性による「修復」作業によって大きなダメージを受けた。
その結果、同作は「サルのキリスト」として世界的に知られることとなった。
猿みたいになったキリスト画は修繕途中だったにも関わらず通報され話題になった結果そのまま残している。
スペイン最大の画家とされるベラスケスの後を継ぐ大家のムリーリョの作品まで被害にあってるとは残念です。
あまりにも酷いです。
重要文化財なら芸術家や名のある修復専門の人に、お金を費やしてでもしっかりやってもらうべきです。
100年前に制作された作者が泣いてるでしょう。
そもそもこういった伝統芸術や工芸の技術を引き継ぐ後継者が少なくっているのは大問題です。
修復にも知識と技術が必要で、日本も後継者問題が浮き彫りになっている。
職人の仕事を値切り続けたため、職人の仕事を継承する人がいなくなった。
いつかは文化財を修復所か保持する事すらままならない事態が待っているかもしれない。
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