参議院選挙の比例代表制の内容と問題点
参議院選挙の比例区は著名人に有利な傾向です。
この制度では、有力政党から出馬する知名度が高いタレント候補が全国的に票数がのびやすい点で批判もあります
俳優、プロレスラー、アナウンサー、コメンテイターなど芸能人からスポーツ選手も出馬する意味は?
今一度、参議院選挙の比例代表制の内容を検証します。
衆議院選挙と大きく違うのは、比例区の存在です。
この比例区は、全国区で選挙戦を繰り広げるのが特徴です。
地域密着型の小選挙区制度と大きく違うので、
比例区で出馬する候補者は全国で選挙活動の遊説や各団体の支持母体のあいさつ回りを展開します。
ブロックわけしない分、1選挙区で集計するからとてもシンプルに当選者を確定できる反面、
候補者の選挙活動は多忙を極めてお金がかかりすぎる!
昔は裏金が横行して選挙資金に流用していたという裏話がありますが・・・
世間で知名度が高い候補者が有利になる原因になるのは「全国区」だからです。
全国を11ブロックに分ける衆議院選挙と違って、
参議院選挙比例区は、ブロックは分けずに1つの選挙区で集計します。
この選挙制度に問題点がないとは言い切れません。
比例区の定員は48議席なので、それほど多くないのは一定の歯止めをかけたい意図が働いているからです。
参議院の不要論がたびたび浮上するのは、政治手腕や志が低い候補者でも当選しやすい制度だからです。
ネット選挙が始まると、ますます有名人に有利になると思います。
投票は政党名でも、候補者の名前のどちらでも比例区選挙が可能ですから、
近い将来にネット投票が施行されるとタレント候補は有利になるでしょう。
また、衆議院選挙では、拘束名簿制を採用している一方で、
参議院選挙では、非拘束名簿制です。
非拘束名簿制において、政党は候補者の名簿順位を規定しません。
政党が候補者の優先順位を設けないので平等をアピールしている意向を感じます。
タレント候補の中には、無所属から出馬した山本太郎さんのように
東京選挙区から比例制度でない当選者もいます。ごくまれなのが残念です。
いずれにせよ、参議院選挙の是非をという議論は終わりのない話題になりやすいです。
立場によって違う意見が横行するだけです。
一番大切なのは、政治家を志す器にふさわしい候補者が出馬して国政に邁進してほしいです。
国民一人ひとりが投票して選挙民の義務をはたすは基本です
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