デジタル教科書の全面移行に賛否!メリットデメリットは学習効果やフォロー体制など
2024年度から学校への本格導入を目指すデジタル教科書について、全国の公立小中学校500校に読売新聞によるアンケート結果が話題になりました。
デジタル教科書への全面移行に懸念を抱く学校が9割近くに上ることがわかった。
アンケートは、各都道府県で児童生徒数の多い小中学校計500校を対象にインターネットで実施。329校が回答し、回収率は65・8%。
「紙の教科書からデジタル教科書に全面的に移行することに懸念はあるか」という質問に「懸念がある」が28%、「懸念がややある」は58%の計86%。
「懸念はない」は12%。
懸念の理由に「端末の故障や不具合」を挙げた学校が18%で最も多く、端末の学力向上への効果に対する疑問も目立った。
小中学校では20年度までに1人1台の学習用端末が配備された。
文部科学省は、小学校の教科書が新しい内容になる24年度にあわせ、デジタル教科書の本格導入を目指しています。
紙の教科書と比較するデメリットは、ノートに書き込ませるなど、教え方で対応できます。
大量の教科書を入れた重いランドセルから解放されるのはメリットあります。
紙とデジタルでは脳の働きが違うので、学習効果が違ってくると研究で指摘されてます。
教材の学習効果は、「紙」のほうが優れているという意見もあります。
書き込みもできる上に、付箋を貼るなどして記憶定着を図ることができます。
子供はページの特定の部分に記入したという記憶を頼りにしているケースもあります。
デジタルになってしまえばその手がかりが無効化されてしまうので、記憶しづらくなる可能性が高まります。
便利になりすぎると、学習効果や想像力などが停滞してしまうかもしれません。
また、困るのは教科書を作っている出版社と印刷業、教える教師になる。
日本の教育全体のデジタル化を推進するには、教員のITリテラシーを高めるために教育が必要であると同時に、教師の負担を減らすためにIT専門職員が必要になってくるでしょう。
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