ネットフリックス新規会員減少とゲーム参入の理由
米動画配信サービス大手ネットフリックスが2022年1月20日に発表した第4・四半期(12月31日まで)の新規契約者数は市場予想を下回った。
パンデミック(世界的大流行)関連の規制緩和や競争激化により契約者の新規獲得に苦戦している状況が浮き彫りとなった。
市場予想は840万人でしたが、第4・四半期の新規契約者数は830万人となった。
同社は今年第1・四半期の新規契約者数が250万人になると予測。
数年前はNetflixの配信が圧倒的な躍進を図っていましたが、現在はディズニー、HBO、パラマウントなど、各メディアの配信テクノロジーが追走しています。
よって、Netflixはメディアとコンテンツの両面で、激しい競争の渦中に追い込まれています。
ライバル企業は多いですし、旅行外食など外出する生活スタイルに変わりつつあるので苦境を強いられそうです。
「ブリジャートン家」の第2シーズンなど、期待されていたコンテンツが振るわなかったのを理由にしている。
アナリスト予想の590万人を大幅に下回り残念なけっかとなりました。
さらに、株価は引け後の時間外取引で約20%も下落して衝撃が走った。
新型コロナウイルスの影響を受けた2020年からの上げ幅を帳消しになるほどの下回っていた。
グローバルの契約者総数は昨年末時点で2億2180万人に達した。
ネットフリックスは株主への手紙の中で、新型コロナの流行や、ラテンアメリカなど世界の地域における経済的な困難が、パンデミック(世界的大流行)前の水準まで契約者数の伸びを回復させない原因になっていると考えた。
テッド・サランドス共同最高経営責任者(CEO)は決算を受け、新型コロナが多くの不確実要素を生み出したため契約者数を予測するのは難しいが、事業のファンダメンタルズは全てが非常に堅調だと述べました。
調整後の1株利益は1.33ドルで、コンセンサス予想0.82ドルを上回った。
売上高は77億1000万ドルと市場予想にほぼ一致した。
ドラマヒット作はシリーズを伸ばすことで人気と売上を伸ばしてきました。
しかし、こだわりとしつこいストーリーな展開もみられていて、限界も感じます。
さらに評判良いときにゲームなどの他のコンテンツ化を図ることで別口の収益を実現しています。
また、ストーリー展開やキャラクターなどの基盤は出来上がっていてゲームにするだけなので開発費用を節約できます。
あと既にファン層もいるので、マーケティング戦略が絶妙です。
一方で、人気ゲームをもとにしたオリジナルドラマを製作することもできます。
開発当初から大ヒットの可能性高い作品を手掛けるものが分かっているのは、リスクヘッジと同時にメリットは非常に大きいです。
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