アマゾン実店舗のアマゾンブックス閉鎖の理由を徹底検証
米アマゾン・コム(Amazon.com)は2022年3月2日、実店舗の書店「アマゾン・ブックス」を全て閉店すると明らかにした。
2015年から米国で展開し、インターネット書店とは真逆のビジネスモデルとして話題になった。
しかし、実店舗戦略の見直しするという理由で撤退することになった。
また、通販サイトで顧客の評価が四つ星以上の商品をラインナップした「アマゾン4スター」なども閉鎖するのが決定した。
その一方で、今後の展開として、2017年に買収した高級スーパー「ホールフーズ・マーケット」やレジなしコンビニ「アマゾン・ゴー」などにリアル店舗の経営にエネルギーを集中するそうです。
実店舗が「お買い物だけの場所」だけの役目となるのか、「新しい有用な付加価値を享受できる場所」となるのか、この違いはとても大きいです。
ネットに慣れている人であればオンライン書店で必要十分でしょう。
ネットだからこそ口コミや書評などを比較して閲覧できます。
リアルの書店の利用価値は他にもとめるでしょう。
Amazon.comでレビュー良い、または、ランキング上位のものをジャンルごとに置いているだけの店舗です。
アマゾンブックスというリアル店舗の経営戦略が買い物場所であるならば、閉鎖するのも納得できます。
ガジェットや家庭用品なども陳列して、キュレーションと称して人気商品が置いてある。
来店客が自由に選びやすいのが疑問に感じます。
リアル店舗の書店の魅力というのは、たまたま立ち寄るときに今まで気づかなかった発見や楽しさを実感できるかもしれない、というワクワク感もあります。
店舗でものを買う以上の価値を提供できるか、これが王道の実店舗の意義となります。
アマゾンブックスがベストセラーだけ販売している実店舗ならば、キュレーションとは異なるでしょう。
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