東京五輪、日本選手団がメダル最多の理由と強化の課題
東京オリンピックが閉幕前に日本選手団の総括会見が行われた。
尾縣貢総監督は、日本が獲得したメダルの数が過去最多になった理由として、NTC(ナショナルトレーニングセンター)での強化などをあげました。
東京オリンピックで日本が獲得したメダルは、金27個、銀14個、銅17個の合わせて58個です。
金メダルの数、メダルの総数ともに過去最多になりました。
日本選手団の尾縣総監督は会見で、当初の「金メダル30個」という目標を踏まえて「大会の1年延期という想定していなかった状況の中で限りなく目標に近い成績を残せた。」と述べました。
具体的な要因としては、2008年にオープンしたNTCでの継続的な強化や、新競技の活躍、「暑熱対策」を代表とした競技団体どうしのノウハウの共有などをあげました。
また、JOC(日本オリンピック委員会)がNTCのオープンに合わせて将来有望な中高生を英才教育している「エリートアカデミー」が貢献したとしています。
ここで育成した10人が出場した。
そのうち5人がメダル獲得し、4人が入賞したのを成果となりました。
今後、国からの選手強化費の削減が想定されます。
3年後のパリ大会などに向けた競技団体との分析や検証を行っていき着実に成長して行く計画を強調しました。
2012年ロンドン五輪でイギリス選手団はが30個の金メダルを獲得した。
それをうけて東京五輪では8年かけて選手強化に取り組む姿勢て実効性ある目標を掲げて遂行していきました。
時差が無く、ホームに近い環境で戦えたことが大きかった。
それでもプレッシャーと無観客というある意味での非日常の環境で本当に多くの選手が全力を出し、感動をつくり出してくれた。
オリンピックの自国開催、ご当地開催となれば時差もなく応援もある。
今回はコロナ禍によって無観客となったのは想定外でした。
今後の継続的なスポーツ振興向けての官民一体となった取り組みのために、東京オリンピックの選手強化にかかる直接間接の費用を分析し、検証する必要がある。
東京オリンピックで初めて採用されたスケボー競技など、国から財政支援を潤沢に受けているとは感じられません。
そんな条件下で、各国の代表選手たちは、競技を楽しんで讃え合っている光景をみれました。
商業主義のオリンピックとは違って、本当のスポーツの有難みを知ることができたと思います。
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