アマゾン廃棄商品削減プログラム開始!再販と在庫コスト対策

   2022/02/24

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 Amazonが、廃棄商品を削減するための計画を公表しました。

英国にあるamazonの倉庫の中で莫大な数量の商品が破棄されていると報じられ、批判されていることを受けたのがきっかけだった。

アマゾンは、顧客から返品された商品や余剰在庫を再販し、2つのプログラムを導入したことを明らかにした。

 第一として「FBA Grade and Resell」は、Amazonで販売を行うサードパーティーの業者が、返送された商品を中古品として仕入れ、顧客に販売できるようなプロジェクトです。

商品の価格は、その商品の状態に応じて決められる。

このプログラムはまず英国で始まり、その後はアメリカや他地域にも展開していく予定だそうです。

 第2は「FBA Liquidations」です。これは、販売業者がAmazonを利用して、返品された商品や余剰在庫について発生する在庫コストの一部を回収できるようにする。

このプログラムは、米国、ドイツ、フランス、イタリア、スペインですでにスタートしています。

 Amazonが反発を受けたのは、英国メディアのITV Newsによる6月の報道がきっかけだ。

この報道は、Amazonが英国内の倉庫の1つで、返送された商品や売れ残りの商品など、毎週10万点以上の商品を破棄している実態を明らかにした。

スコットランドにある倉庫内で撮影された映像には、この施設に向かうとされるカートの中に、未開封の電動ドリル、書籍、マスクなどが入っている様子が映し出されていた。

 ITVの報道によれば、これらの商品の中にはサードパーティーの販売業者の商品も含まれていたという。

Amazonのマーケットプレイスに商品を出品しているセラー業者は、Amazonに利用料を払ってamazonのフルフィルメントセンターに商品を保管します。

その後、同社の物流サービスを利用して顧客に商品を配送する。

しかし、業者は長期間売れ残った商品に関してはAmazonへの利用料の支払いを停止できる。

そのため、Amazonが不良在庫を破棄する遠因になっていた。

ただし、一部には慈善団体に寄付される商品もある。

「毎週10万点の商品を廃棄している」ということは、年間だと単純計算すると、10万点×52週=520万点です。

この内の何点がこのプログラムの対象になるのか不透明です。

無条件で返品を認めるから、再販できない商品が増える。

「廃棄ゼロ」にできるだけ近づくのを期待します。

批判をかわすための施策にに終わらせないでほしい。まさに企業倫理が問われるだろう。

廃棄なくすために2次流通にのせることは良いと思います。

しかし、返品当たり前の購入は見直されるべきであり、EC事業者がこの課題にどう取り組むか問われてくると思います。

このAmazonのプログラムで対象になるであろう商品は、一部のサードパーティ業者の出品の中でamazonの取り組みに合意していて審査を通過したもののみが対象になる。

規模は大規模になるとは思われないが、eコマース事業者が廃棄品との対策と行動が必要になってくるキッカケになるでしょう。

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