静岡でリニア着工反対の理由!JR東海三つ「静岡飛ばし」と他

   2021/02/26

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川勝平太静岡県知事がJR東海の金子慎社長とのトップ会談後に着工を拒否する旨の発言して話題になりました。

この会談によって、予定していたリニア中央新幹線の2027年の開業延期が事実上、決定的となりました。

のぞみが静岡駅に停車しない、静岡駅で乗り降りした経験がなければ、停車する本数の少なさを実感する機会はないかもしれない。

名古屋、東京から静岡へ向かうひかりかこだまは1時間にほぼ3本。

途中に小田原駅や浜松駅に停車するため、東京、名古屋のどちらから行っても1時間くらいかかる。

他の交通手段と比べれば短時間で、不便かと言われれば、それほどでもないのかもしれない。

しかし、静岡に向かうまでの停車駅で、毎回のぞみが通過するのを待たなくてはいけない。

1本くらいは静岡に止めてもいいのではないか、とは静岡県民ならずとも思ってしまう。

のぞみが停車する駅で最も人口が少ない都市は、岡山市(岡山駅※JR西日本が運行する山陽新幹線の駅)で約72万人。

静岡駅の静岡市は約69万人で、ほとんど変わらない。

■地元軽視のしっぺ返し

静岡県がJR東海に不満を抱くのは、(1)のぞみが止まらない(2)新駅つくらない(3)リニア素通り――という三つの「静岡飛ばし」の他にも理由が存在すると考えられる。

JR東海が地元との信頼関係を長年かけてつくってこなかった、という背景もある。

JR東海は鼻高々で面倒くさい企業という印象も業界にはあります。

各方面分岐のターミナル拠点駅でもない、止まらないと損をするというような主要産業(大企業)も存在しない。

観光特急作れ!という主張している。

税金で生きてる人たちは言うことが世間一般とは相当にずれています。

まだ浜松のほうが実現性があるように感じます。

岡山は四国、山陰に玄関口を担っているし、そもそも運営会社が違います。

つまり、岡山は山陰方面と四国方面への乗換駅としての役割が遥かに大きい。

岡山は稀に見る一大ジャンクション駅という意見もあります。

これに対して、静岡にはそういう乗り換え需要はほとんどないということです。

山陽新幹線ではひかりがほぼ走っていません。

一方で九州新幹線と直通するみずほ、さくらが走行していて、東海道新幹線とはのぞみの役割が違います。

そういった事情を考慮せず、単純に人口だけで比較するのは無理があります。

静岡駅と違って岡山駅や広島駅は通過線を持たない構造ゆえに通過便を設定したところで大幅に減速を余儀なくされるので殆ど時短効果が出ないです。

時間面でも利便性の観点からも岡山駅も広島駅も通過の選択肢はないです。

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