ネット通販詐欺におけるリスクを理解するための注意点と騙される可能性の高い人々の特徴

   2025/09/20

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ネット通販の普及に伴い、ネット通販詐欺被害も増加しています。
2022年の国民生活センターへの相談件数は、前年比15.2%増の1万3,862件に上りました。
ネット通販詐欺に騙される人の特徴には、以下のようなものが挙げられます。

■「安すぎる」商品に惹かれる
ネット通販詐欺の多くは、相場よりも大幅に安い商品を販売することで、被害者の興味を惹きつけます。例えば、人気ブランドの最新モデルが定価の半額以下で販売されていたり、希少価値の高い商品が破格の値段で販売されていたりすることがあります。このような「安すぎる」商品は、ほとんどの場合、詐欺サイトによるものです。

■「銀行振込のみ」の支払い方法に疑問を持たない
ネット通販詐欺の多くは、クレジットカードや代金引換などの安全な支払い方法ではなく、銀行振込のみを指定しています。銀行振込は、後からトラブルになった場合でも、被害者の立証が難しいという特徴があります。そのため、詐欺業者は銀行振込を指定することで、被害者から金を騙し取ることを容易にしています。

■運営会社の情報に不信感を持たない
ネット通販詐欺の多くは、運営会社の情報が不十分です。例えば、住所や電話番号が記載されていない、代表者名が不自然な名前になっている、特定商取引法に基づく表記がされていないなど、さまざまな問題点があります。このような運営会社情報に不信感を持たずに商品を購入してしまうと、被害に遭う可能性が高くなります。

■「返品・交換OK」などの条件に安心する
ネット通販詐欺の多くは、「返品・交換OK」などの条件を掲げることで、被害者の不安を和らげようとします。しかし、実際には、返品・交換に応じてもらえなかったり、返品・交換に膨大な手数料がかかったりすることが少なくありません。そのため、返品・交換の条件に安心せず、慎重に判断することが大切です。

■「知人・友人の紹介」を信じる
ネット通販詐欺の多くは、知人・友人の紹介で被害に遭うケースがあります。例えば、知人・友人から「安くていい商品を見つけた」と紹介された商品を購入したり、知人・友人のアカウントが乗っ取られて、詐欺サイトのリンクが送られてきたりすることが考えられます。そのため、知人・友人の紹介でも、十分に注意が必要です。

これらの特徴に当てはまる人は、ネット通販詐欺に騙されるリスクが高いと言えます。
ネット通販を利用する場合、以下の点に注意することで、被害を防ぐことができます。

・商品の価格が相場と比べて大幅に安い場合は、注意する

・支払い方法が銀行振込のみの場合は、注意する

・運営会社の情報に不信感を持った場合は、購入しない

・返品・交換の条件に安心せず、慎重に判断する

・知人・友人からの紹介でも、十分に注意する

また、ネット通販詐欺の被害に遭ってしまった場合は、すぐに警察に相談しましょう。被害届を提出することで、犯人の逮捕・処罰につながる可能性があります。

さらに、ネット通販詐欺の被害を防ぐためには、消費者庁の「特定商取引法に基づく表記」を確認することも大切です。特定商取引法に基づく表記には、事業者の氏名・住所・電話番号などの基本情報や、商品の価格・返品・交換の条件などが記載されています。これらの情報を確認することで、事業者の信頼性や商品の特徴を把握することができます。

ネット通販詐欺は、誰もが被害に遭う可能性があります。
ネット通販を利用する場合、これらの注意点をしっかりと守り、被害を防ぐようにしましょう。

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