「糖尿病」の言葉変更の背景!糖尿病患者の不快・偏見・差別など解消目的
日本糖尿病協会は、「糖尿病」という名称の変更を検討する方針を明らかにした。
糖尿病患者に対するインターネットのアンケート調査(2021年11月8日~22年9月30日実施)によると、回答者の約9割が病名に抵抗感・不快感を持ち、変更希望する人が8割に上った。
「尿」という用語のイメージへの懸念が多いそうです。
患者が糖尿病という病名に不快感を抱いているのを背景にしています。
これから数年後のうちに新しい病名を提案していく意向を示しています。
日本糖尿病学会とも連携して、具体的な検討する見込みです。
糖尿病の「尿」に不快に対して、以前に使われていた「糖血病」などに変更してもいいかもしれません。
病気や予防医学の名付けで「メタボ(メタボリック症候群)」が最も有名です。
メタボ状態が肥満や高血圧、高血糖の危険因子ということがわかります。
糖尿病に対する誤った認識が偏見を助長し、差別があるという指摘があります。
「生命保険や住宅ローンに加入できない」「就職不利」などの声もあります。
疾病に対する偏見や誤解は、医療従事者であろうとなかろうと解決しなければならない問題です。
名称変更だけで偏見や誤解を解消できるかというと、そんなに簡単ではないでしょう。
メタボリックシンドロームという言葉に関して、負のイメージがありながら、揶揄される一面もあります。
疾患の理解を促したり、病による差別を解消する行動を継続するしかないでしょう。
ちなみに、生命保険や住宅ローンに加入できない事については、現在の健康状態やこれまでの治療の経験、経過をもとに、保険加入が可能かどうか判断されます。
糖尿病は合併症のリスクもあるので、告知された内容によっては加入条件がついたり、加入を断られてしまうケースがある。
病名を変えれば、生命保険や住宅ローンに加入できるとは限らないでしょう。
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