ステーキ丼の限定100食人気店が事業継承の理由

   2020/09/15

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minutts(ミニッツ、京都市西京区、中村朱美社長)は、2020年内を目途にして事業継承を目標にしているそうです。

minuttsは京都市内で2店舗を経営し、1日100食限定で国産牛にこだわったランチを提供していて話題になっています。

ミニッツは12年9月設立で、飲食店「佰食屋」を経営する。

「国産牛を手頃な値段で味わえて、女性1人でも入りやすい店」(中村社長)を企業理念として、「国産牛ステーキ丼」を1000円(消費税抜き)で提供してきました。

経営努力によって一時は4店舗まで経営拡大した。

しかし、新型コロナウイルスによる感染拡大のリスクを受けて事業縮小しています。

新型コロナの影響で直営2店舗を閉鎖、従業員を約3分の1に減らした。

最終的な決断してメニューやビジネスモデルの強みを生かし、今後の向上を見込める大手居酒屋チェーンなど経営譲渡の受け入れ先を探しています。

フランチャイズ方式での店舗拡大計画も撤回。地元顧客に人気の2店舗とテークアウト商品で経営を維持する。

話題になっているお店・会社ですし、値段設定からしても(国産牛ステーキ丼1,000円)、地元のお客さまにも支持されていたのではと思います。

M&A(合併・買収)が成立した場合、中村社長は経営から退く見通しだそうです。

飲食業はコロナ直撃ですが、選ばれてきたお店はきちんと残っています。

新常態における消費形態の多様化を受け、今後の成長には大企業との連携が必要だと判断したのが不思議です。

コロナでいきなり逆境となり、人気店でも苦境になるのならば、一般のお店はさらに厳しい状況だと推測されます。

人気で著名な店舗であっても、中小零細企業が事業譲渡計画を公にする時代になったことに時流の変化を感じます。

大手企業の傘下になることで、「佰食屋」で改革してきた働き方や人材採用の取り組みが新業態で継続されると思えないのが残念です。

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