5Gの特徴と問題点と日本課題を徹底解説
5Gの特徴として、(1)高速・大容量、(2)低遅延、(3)多数同時接続です。
5Gの特徴の一つ「高速」については、2時間の映画をダウンロードするのに、今の4Gだと6分ほど必要です。
ところが、5Gになると、3.6秒で完了するといわれています。
5Gといっても、2つの方法があります。
基地局網だけを5G対応にし基幹網は4Gの基幹網を利用する「Non-Standalone(NSA)」、基幹網も含めて5G化する「Standalone(SA)」の二タイプです。
3Gから4Gへの移行時はそれほどハードルが高くなかったのですが、5Gの周波数帯の関係で細かくスモールセルと呼ばれる中継地を設置する必要となります。
国内では2020年の開始当初はまずはNSAが中心になり、SAが完全に普及するのは5年以上かかると言われています。
NSAであっても、現在の4Gよりは高性能にはなりますが、最大限のパフォーマンスを出すのはまだ少し先になりそうです。
そのため、教育領域では動画コンテンツが主流になりそうです。
録画だけではなく、ライブストリーミングも利用が増えます。
また、VR, ARなどのMRの教育利用が進むでしょう。
コンテンツがまだ少ないので、そちらの充実が必要ですが。
自動運転が可能になれば、MaaSの一環として車という移動体の中でのグループでの学びも出てくるでしょう。
また、5Gも無線なので、無線自体の弱点は残ります。
キャリアが提供する基地局の対応は段階的なので、恩恵を受けられるのは最初は都市部に限定されそうです。
5Gは基地局からの電波有効範囲が300メートルしかないのが最大の弱点です。
インフラ整備は、ドコモ、au、ソフトバンクなどの民間にやらせてると、大変なことになる可能性もある。
5Gは地域格差がえげつないことになるのは必至ですから、10年後でも5G使えない地域とか出てきそう。
自動運転、遠隔操作は、オフラインを考慮する必要があり、いくら低遅延だったとしてもエッジ側でのフェールセーフの実装が求められる。
ローカル基地局は、新たな事業者の参入のチャンスがありそうです。
5Gになれば、決済もスピードアップします。
音声や顔認証を使ったIoT決済は日常となり、リアルタイム決済は当然のこととなります。
世界はリアルタイム決済に向けてすでにインフラが構築・整備されています。
しかも利用はほぼ無料になるのですから利用しやすいです。
韓国、中国、米国は2019年中に始まるのに、日本は遅れて2020年スタートします。
早い方がPDCAが早くまわせていいサービス、商品の開発につながるはずです。
1年のビハインドを取り戻すためには、高速PDCAが必要なのかもしれない。
日本は周回遅れで、利用のハードルも高くなるでしょう。
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