史上初の呼吸器疾患判別アプリが大評判!スマホ胸に当てる方法の真相
スマホアプリで、医療の世界で、革命的な発明が時代を進化させる予感がします。
フィンランドのオウル大学の研究グループは、スマホを使って簡単に呼吸機能を測定するアプリケーションの開発に成功したことを明らかにした。
■検査がわずか数分!
ぜん息のような呼吸器の病気を診断するためには、大病院で採用されている「ボディ・プレスチモグラフ(ボディ・ボックス)」という機器を使った検査が必要だった。
機器の操作は技術者による検査が必要で、患者は約1時間の間チューブをくわえて呼吸しなければならなかった。
ところが、オウル大学が開発したアプリは、スマホ搭載された各種センサーや機能を組み合わせることで、スマホを胸に当てるだけでわずか数分で呼吸機能を測定できる。
人間は、呼吸が辛くなると、気道が収縮して空気の抵抗が大きくなります。
その結果、より大きな呼吸の動作を行って空気を吸い込もうとします。
息を吸い、弛緩させて息を吐き出すときに当然その動きは胸(胸郭)の動きにも反映されます。
アプリは、スマホの内蔵センサーを通じて得られる「胸の動き」の信号データの変化から、気道の狭窄や閉塞の存在を計算して割り出す。
人工知能を活用して数々の(無呼吸や低呼吸など)呼吸方法を学習認識し、どんなパターンに当てはまるかを高い確率で見抜くことができる。
この手法を「呼吸努力テスト」と名づけ、オウル大学から資金を調達して実証実験を始めました。
最近、臨床試験に移行した。すでにフィンランド国内の病院からは有望なデータが得られ始めているという。
世界各国での特許出願も済ませて、現在は適格性評価に向けた資金調達を進めて、数年以内の市場投入を目指している。
スマホに内蔵された加速度センサーを活用していることに凄みはないのですが、そこから得られる信号データから独自のアルゴリズムで胸の動きを可視化することに価値があります。
専門家・研究機関とも連携し、試行錯誤しながら検証分析を何度も実践してきたのでしょう。
地味ですけど、正しくデータを取得するための測定法なども重要なファクターであり、このアプリの差別化ポイントになると思います。
喘鳴音を聞くのではなくて、スマホの内蔵センサーを通じて「胸の動き」の信号データの微細な変化から、気道の狭窄や閉塞の存在を計算して割り出しています。
スマートメガネで集中力を計測するというものもありますが、体の「動き」のデータだけでいろんなことを判別できるのは興味深いです。
自宅で確実に測定を行ってもらうためには、正確な計測法をユーザーに指示する必要でしょう。
確かに使い方を間違えてて誤った結果に安心することは怖いです。
検査結果と検査方法の定期的な専門家の確認指導は必要でしょう。
いずれにしても、手軽に呼吸疾患を確認できる画期的なアプリであれば、医療機関が利用することになるのではないだろうか。
フィンランドが北欧のシリコンバレーと言われ、エストニアがデジタル国家と言われるようにITの力でこれまでの国力や影響力はさらに感化変容するでしょう。
そして日本は今後IT分野で世界の中でどの立ち位置になるのか気になります。
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