週4日勤務実験の満足度に賛否!従業員の幸福度やストレス低価など
世界最大の週4日勤務実験は、ニュージーランドの財団Perpetual Guardianが2018年に実施しました。
同社は従業員に週4日勤務を導入し、給与は週5日勤務と同じままでした。
この実験は8週間にわたり、全社員が参加しました。
実験の結果、従業員の幸福度が向上し、ストレスレベルが低下したことが示されました。
また、従業員の仕事の効率性も向上し、従業員がより短時間で同じ量の作業を完了できるようになったことがわかりました。
また、この実験に参加した従業員は、週4日勤務によって、家族や友人との時間を過ごすことができ、自己啓発活動や趣味に取り組む時間が増えたと報告しています。
このように、週4日勤務は、従業員の生産性や幸福度を向上させるだけでなく、仕事とプライベートのバランスを取ることができる方法であるという結果が示されました。
■Microsoft Japanの場合
2021年8月、Microsoft Japanは週4日勤務の実験を行い、その結果を発表しました。
この実験は、「Work-Life Choice Challenge Summer 2019」として知られており、会社の全従業員2,300人のうち、約2,000人が週4日勤務に参加しました。
実験の結果、次のようなポジティブな影響が報告されました。
【1】従業員の満足度向上
従業員は、仕事とプライベートのバランスを取りやすくなり、ストレスが減少したことから、仕事に対するモチベーションと満足度が向上しました。
【2】生産性の向上
週4日勤務を採用したグループは、週5日勤務を続けたグループと比較して、生産性が約40%向上しました。
【3】電力消費の削減
オフィスの利用時間が減少したため、エネルギー消費が削減され、二酸化炭素排出量が約23%減少しました。
ただし、週4日勤務を採用したグループのうち、数名は「週4日でも仕事が忙しすぎる」と感じ、逆にストレスが増加したと報告しています。
総じて、この実験は週4日勤務が生産性や従業員の幸福感にプラスの影響を与える可能性があることを示しましたが、個人によっては適合しない場合があることを示しています。
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