コンビニで白湯が人気理由!健康・美容などで想定外の評判高い背景
アサヒ飲料が2022年11月1日、ホット専用ペットボトルウォーター『おいしい水 天然水 白湯』を発売して話題になりました。
白湯が心身の健康に良いと言われるようになっていましたが、今までは売店などで販売されているのを見かけた記憶がない人が多いでしょう。
天然水を温めただけの商品が本当に売れるのか?疑問の声がありましたが、想像を超えるほどの販売実績を叩き上げている。
同社内では想定を上回る出荷数に驚いたそうです。
どこにでもありそうな“白湯”を商品化した目的は何なのが興味深いです。
「アサヒ おいしい水」ブランドのルーツは、1983年に六甲山の良質な天然水をボトルに詰めた『六甲のおいしい水』。
ハウス食品が製造・販売をしていましたが、2010年にアサヒが受け継ぎ、現在まで販売を継続しています。
1983年の発売当初は、“水を買って飲む”という習慣がなかった日本で、家庭用ミネラルウォーターの先駆け的な存在でした。
80年代後半に海外ブランドの飲料水『Volvic』や『Evian』が登場すると、お金を支払ってお水を買う行為に、おしゃれでスタイリッシュなイメージが定着。
その後は、災害や健康増進の意識が高まるにつれて、日本人のミネラルウォーターの消費量は増加し続けています。
日本のミネラルウォーターの調査によると、一人当たりの消費量は15年間で約2倍に増え、2021年には市場規模が過去最大を記録したほど拡大しました。
昭和の頃ではあり得なかったかもしれませんが、水を購入して飲用することが日常生活に根付いてきたのを認識できます。
さらに、近頃では、水素水、シリカ水やアルカリイオン水など多機能をアピールしている様々な商品がどんどん登場しています。
また、多くの種類の輸入水も市場に増えていて、多種多様なお水が充実しています。
ニーズが多様化しているとも考えられます。
ホットの天然水が需要増加している背景には、幅い広い年代層に評判を集めて、ノンカフェインなどさまざまなニーズがあるわけです。
それらを想定したマーケティング戦略として、「白湯」という商品名にしたのは素晴らしいです。
商品名が販売実績を大きく左右される典型だと受け取れるし、改めてネーミングの重要性を認識させられました。
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