音響機器メーカーが破産!オンキヨーホームエンターテイメントなど国産ブランドが低迷
オンキヨーホームエンターテイメント(株)は、2022年5月13日に大阪地裁へ自己破産を申請し、破産手続き開始決定を受けた。
オンキヨーグループは、1946年(昭和21年)9月に(株)大阪電気音響社として設立した。
2010年(平成22年)10月に株式移転の方式によりグループの経営管理を目的に設立され、持株会社として大阪証券取引所JASDAQ市場(当時)に新規上場しました。
グループでは、「オンキヨー」ブランドのほか、2015年に資本・業務提携し一部事業を統合した「パイオニア」ブランド名で製品を展開していました。
オーディオシステムやホームシアター、DVDプレーヤー、アンプ、スピーカーなどのホームAV製品を中心に、ヘッドホンやイヤホン、補聴器などを製造していた。
OEM事業として取引先や得意先からの仕様書、設計企画書に基づいたモノづくりを先導していました。
製品は中国などで稼働しているグループ傘下企業で製造し、Bluetooth、Wi-Fi機能を内蔵したAVレシーバーなどの新製品の市場投入を行った2016年3月期には連結売上高約643億9200万円を計上していた。
オーディオ・ビジュアル業界は縮小傾向に突入していて、世界を席巻した日本ブランドの消滅は残念です。
オンキヨーはデジタル時代の新しいオーディオや配信事業にも取り組んできましたが、時代の変遷に追いつけず没落してしまったと言えるでしょう。
2009年、米家電小売り大手「サーキットシティー」が消えてしまったのが発端の兆しを感じます。
流通は、AmazonのようなECサイトに転換して、ブランドAV機器メーカーが主戦場としていた「高音質」のような付加価値を消費者に伝えるのが難しくなってきました。
日本ブランドの企業が復活するためには、「付加価値」について再検討し、消費者に浸透するやり方を研究するのが必要でしょう。
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