非喫煙者がなぜ肺ガン?禁煙増加なのに肺癌減らない原因
昭和、平成、令和へと移り、現在の成人喫煙者率は男性27・1%、女性7・6%です。
高度成長期には成人男性の80%以上がタバコを吸っていた。
この違い考慮すると、時代の流れとともに減っている状況で、社会全体にとっては好ましいことだとも思います。
非喫煙者が喫煙者に対して「肺がん」を警告するような発言をすることがあった。つまり、たばこが肺ガンを誘発するという考えが定着していました。
それなのに、肺がんが部位別のがん死亡で1位です。
喫煙者が大幅に減ったのに、肺がんに罹患(りかん)する人者、肺がんが原因で亡くなる人が減っていく見通しがつかないです。
この矛盾は何が原因なのでしょうか?
喫煙する人は「肺がん」になりやすいと考えられた要因は、昔の疫学調査で「食品」「たばこ」が対象になったことが背景にあると考えられます。
さらに、たばこと肺がんの因果関係を示す報告も多数出てきた。
同時に、禁煙することで、肺がん、口腔がん、食道がん、咽頭がん、膀胱がん、子宮頸がんなどのリスクが低下するデータも示されました。
これまでの研究から、喫煙と肺がんに関係があることは明らかです。
では、どうして喫煙率が減っているのに肺がんが減らないのでしょうか。
肺門部に多く発症する扁平上皮がんの約90%は、喫煙が原因であることがわかっています。
ただし、最近では、喫煙との関連が少ないとされる癌も目立っています。
「排気ガス」「PM2.5」などの大気汚染物質なども考えられるほか、女性ホルモンの関与も疑われています。
今後の研究に期待したいところですが、たばこや食品のようなどれだけ摂取したら発症するのかわかりにくいです。
「たばこ吸った」「発がん性物質が含まれている食品を食べた」など、明確な指標を明らかにならない。
一方で、ヘビースモーカーなのに、がんを発症しない人もいます。
肺がんの発生は、生活環境や遺伝などの要因が関与している可能性もあります。
禁煙でストレスが増えたり、体重増加から生活習慣病の危険度が高くなるケースもあるようです。
喫煙から肺がんになる確率は、個人差や状況によりますが、必ず高いとは断言できないです。
喫煙と関係ない肺がんの発症要素は日常生活の中でこれが原因だとは特定しづらいということです。
しかし、喫煙と肺がん発症には大きな因果関係があるのは明白です。
肺がんにならないための予防法はあるのでしょうか?
残念ながら、今のところは決定的なものないのならば、タバコ吸わないことやストレス溜めない、規則正しい生活を意識するという王道を続けるのが良いようだ。
この記事へのコメントはこちら