ミレニアル世代とZ世代がモノ持たないシンプルライフを好む理由
各世代の中で最も勢いがあり、マーケティングに大きな影響を与えているのが「ミレニアル世代」と「Z世代」です。
デジタルネイティブ世代であり、それ以前の世代とは全く異なる価値観を持っています。
企業のマーケティング活動において、世代別動向と特性を把握しておくことは、全ての業種において必要です。
価値観が如実に表れている日本の住環境について、ミレニアル世代とZ世代の価値観変化が興味深いです。
消費環境の今を読み解きます。
1981~96年までに生まれた人口層をミレニアル世代(ジェネレーションY)、
97年以降に生まれた人口層をポストミレニアル世代(ジェネレーションZ)と呼んでいます。
日本ではミレニアル世代を「ゆとり世代」と呼ぶこともあります。
ここでは米国の呼称に合わせます。
両世代は米国でも日本でも存在感を増しています。
マーケティングだけでなく、政治や企業、社会に大きな変化をもたらす世代と見られています。
では、米国や日本では各世代と比較して、どのような特徴があるのでしょうか。
各世代の特徴として、米国においてこれまでの世代と圧倒的に異なるのはその人口ボリュームです。
ミレニアル世代は5600万人いて、米国労働力人口の35%を占めます。
Z世代まで含めると40%と圧倒的な構成比です。
日本では両世代合計で労働力人口の26%だけなので、米国より見劣りします。
しかし、今では社会の中心を占める世代として存在感を増しています。
両国において今までの世代と最も違う点は、「デジタルネイティブ世代」であること。
生まれながらにしてデジタル機器に触れていて、常日頃から利用しています。
それまでの世代が「使いながら慣れて習得した」のに対して、この世代は日常生活の延長として使いこなしています。「DX」などと言わなくてもすでに分かっているのです。
ミレニアル世代以降にとって、世の中は常に大きく変化しており、社会問題と環境の変化に向き合わざるを得ない日々を過ごしてきました。
また、物は充足しているので、現在は心の満足を得る時代だと実感している世代です。
ミレニアル世代とZ世代はシンプルライフを好んでいます。
シンプル族のライフスタイルには、「無駄な物を捨てたい」というエコ志向が基本です。
自動車より自転車、自転車より電動キックスケーターを使いたがります。
環境にも健康にもいい物であればあるほど、購入意欲が増します。何より、「長く使っても飽きないもの」や「シンプルなもの」を好みます。
ファッションもファーストファッションを好み、ユニクロや無印良品などを利用しています。
できるだけ無駄な物を持たない生活スタイルを望んでいます。
テレワーク前提になると、一部の若者では住居を郊外化する動きが出ています。
一部であって全体ではないですけど、増えているのは確かです。
ミレニアル世代の一番上は今年40歳です。その点では消費の中心がミレニアルとZ世代になっているのはその通りだと思います。
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