宇宙ゴミは超危険!スペースデブリは地球にも悪影響な理由
宇宙空間を飛び回る人工衛星などの破片、宇宙ゴミ(スペースデブリ)は人類共通の課題です。
今年5月、中国のロケットの残骸が地上に落下する恐れがあるというニュースが流れ、騒然となった。
4月29日に中国の大型ロケット「長征5号B」の残骸が、大気圏へ再び突入して地上に落下する恐れがあるという報道です。
大部分は大気圏で燃え尽きたが、一部の破片がインド洋上に落下したとも報じられ、上空から人工物が落ちてくる恐怖を感じた人も多かった。
宇宙空間には過去の衛星やロケットの残骸(スペースデブリ)が無数に飛び回っており、今回の件は氷山の一角にすぎない。
先月のG7サミット(先進7カ国首脳会議)でも持続可能な宇宙環境の構築が宣言に盛り込まれたように、宇宙ゴミは人類共通の課題です。
使い終わった人工衛星、打ち上げに使ったロケットの2段目は空気抵抗がない高度軌道を回る場合、落下しないで地球を周回し続けてスペースデブリになります。
また、故障やミサイルによる人工衛星破壊実験などにより、大小様々なデブリが発生して、気象衛星、通信衛星、GPSなどの測位衛星に衝突することが懸念されているんです。
人間が打ち上げた衛星が寿命や故障事故によって使えなくなると、ゴミとなって宇宙空間を漂い続ける。
浮遊するゴミ同士がぶつかることで、ゴミは増加し続けます。
10年前まで誰も解決策を持たなかったスペースデブリ。
宇宙空間に存在する大きさ10センチ以上のゴミはおよそ2万個。
小さいものを合わせると1億個以上あるといわれていて未知数です。
このゴミが秒速7キロ以上の猛スピードで軌道上を飛んでいるとなると恐ろしいです。
拳銃の弾丸の10倍以上の速度とも言われていて想像を絶する。
予期せぬデブリ同士の衝突防止は難しく、意図的な衛星破砕、もしくは偶発的な宇宙機同士の衝突によるデブリ発生を防ぐのも難しいです。
無数のデブリがぐるぐると地球の周りを飛び回っているので恐ろしい現実です。
スペースデブリが衝突した衛星が故障し、気象観測、通信、測位ができなくなると、日々の生活にも大きな影響が出る恐れがあります。
天気予報、GPS、衛星放送、金融のほとんどが衛星に依拠している。
衛星には寿命があるので、新しい衛星を定期的に打ち上げる必要がある。
将来、デブリが増え続け、人工衛星との衝突頻度が格段に高まれば、衛星を宇宙に打ち上げ利用することができなくなるかもしれません。
2021年3月22日。日本企業が開発した衛星を積んだロケットが宇宙空間へと飛び立った。
打ち上げて軌道に乗った場所から、デブリに接近します。
すごい速度で回転しているデブリの状態を見極め、背後からそっと捕まる独自の技術だそうです。
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