フロントガラス凍結に熱湯NG!安全で正しい解氷方法
寒い時期の厄介事といえば、冬の朝、降雪地域でクルマに乗ろうとしたとき、フロントガラスが凍っていたという経験をした方は多いのではないでしょうか。
凍結したフロントガラスに間違った対応してしまうと、ひび割れ破損や、凍結を悪化させる可能性があるので注意が必要です。
凍結した物品をスグに溶かす方法として、絶対にNGがあります。
熱いお湯をかけると氷が溶けるイメージがありますが、これは明らかに駄目な方法です。
フロントガラスは、事故等で割れた場合でも飛び散らないように、複数の素材を使用した「合わせガラス」です。
素材によって熱膨張率が違うので、熱湯をかけたときに急激な温度変化によってひび割れてしまう危険が高いです。
ひび割れてしまうと、修理可能な小さな傷とは違い、交換する処置方法しか残されていません。
高額出費となるので経済的リスクを負うことになります。
フロントガラスに熱湯をかけるのは絶対にNGです。
さらに、気温が氷点下にまで冷え込むと、熱湯をかけた瞬間は溶けたとしても、再びすぐに凍ってさらに厚い氷の層となってしまう恐れあります。
■安全で効果的な対処方法
きちんと氷を除去できる方法として、スクレーパーで根気よく氷を削っていく方法があります。
ただし、金属製のものや硬いプラスチック製のものはフロントガラスを傷つけてしまう危険があります。
カー用品店などでクルマに負担をかけない素材の商品を選ぶといいでしょう。
ただし、フロントガラス表面は湾曲している場合があるので、簡単には削れないことが多くて、何度も削る必要があります。
凍結具合によっては氷を削り落とすのが大変で時間がかかったり、削り落とすことが出来ないこともあります。
そこで、凍結をすんなり解決できるアイテムとして、解氷スプレーが話題です。
解氷スプレーにはエタノールなどの揮発性の高いアルコールが使用されています。
この凝固点は-114.5℃とかなり低い温度のため、エタノールそのものが凍ることはありません。
カー用品店やネットショップなどで購入することができるうえに、1本300円前後から安値で購入できます。
また、燃料用のエタノールと水を適切な比率で混ぜてスプレーボトルに入れれば自作することも可能です。
材料は、100円ショップやドラッグストアなどで揃えられます。
ただし、解氷スプレーは本当の雪国ではほとんど役に立たない場合が多いです。
熱湯にしてもぬるま湯にしても、かけていいのは、外気温がマイナスにならない地域です。
-8℃くらいの朝にお湯をかけたら、ガラス表面に、つるつるの硬い氷の膜ができてしまい、スクレッパーも歯がたたなくなったという意見さえ出ています。
霜凍結どころではなくなってしまうと本当に厄介です。
また、最も原始的というか簡単なのはエンジンをかけて車内を温めておくことです。
車内の温度で凍結したフロントガラスを溶かせるだけでなく、車内が温まっているので寒くなく快適に乗ることができます。
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