コロナワクチン治験が国内初!2021年春秋の実用化目標の真相
大阪府の吉村洋文知事は、府・大阪市や大阪大、医療新興企業アンジェスなどが連携して開発している新型コロナウイルスのワクチンについて、400~500人を対象とする治験を2020年10月から実施する方針を示した。
年内に20万人分のワクチンの製造を見込んでおり、「2021年春~秋」の実用化を目指すという。
府によると新型コロナのワクチンの治験は全国初で、安全性が確認できれば、10月に対象者を拡大する。
吉村知事は記者会見で「ウイルスとの戦いは治療薬とワクチンが非常に重要。ワクチンを量産し、府民の命を守りたい」と述べた。
核酸を使用したワクチンは、ウイルスそのものを使用するワクチンに比べ安全性が高いことが見込まれ、開発の時間が短縮できることが特徴です。
ところが、いままで認可された核酸ワクチンは存在しません。
アンジェスのワクチンは、先行するモデルナなどのワクチンがRNAを用いているのとは違い、DNAを使ったワクチンです。
アンジェスもアメリカでRNAワクチンを開発しているモデルナもウイルスが細胞内への侵入に用いるスパイクタンパク質を標的にしています。
RNAの方が短時間でタンパク質が体内合成できるメリットがあります。
またDNAワクチンの場合、体のゲノム に挿入されてしまうリスクが少ないながら存在します。
注射を受けた人の体内でウイルスの破片が作られ、免疫応答が始まります。
体外でウイルスに似た構造物を準備して注射する既存のワクチンとは大きく異なります。
日本はベンチャーが頑張っている状況では厳しいと思っていたので、行政も協力してくれて良かったと思います。
一方で、国はなぜこの件に対して関与しないのかなと疑問にも感じます。
安全性や有用性の問題もあるとしても、情報公開へのスピード感を国や地方自治体にはお願いしたいです。
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