米国株価が上昇の謎!コロナや暴動など実体経済に及ぼす影響
アメリカは新型コロナウイルス感染症で、世界最大の感染者数と死者数を出したり、失業保険の申請数は4000万件以上となった。
他には、ジョージ・フロイドさん死亡への抗議デモが全米に広がり社会不安が広がっている。
ところが、不思議な現象が起こっている。
2月中旬の3万ドルに達しそうな勢いから、3月初旬にかけて暴落し、3月23日には1万8000ドルまで落ち続けた後、ロックダウン期間中、それに続いた抗議デモ、暴動の期間も上がり続け、2万7000万ドル台まで戻した。
経済指標の不思議が止まらない。ついにコロナ危機の前に戻りそうな勢いです。
どうして、社会不安が深まる最中で株価は上がるのか、なぜGAFAに資金が集まっているのでしょうか。
株価が上がっている根拠には、中央銀行が供給する現金の数が増えたからです。
そのため現金の需要が減って価値が下がります。
その結果、株などの金融商品の価値が上昇しているだけです。
要するに、短期的に株価が上がっているだけだと考えられます。
そう簡単にB/SやP/Lの数値が良くなるような奇跡が起こらないです。
確かにコロナによって成長する産業に関しては企業の財務状況が好転するかもしれません。
リーマンショック以降、政府の大規模な金融緩和により、世界の通貨供給量がGDP総額を大きく上回るようになった。
実体経済との乖離は拡大し続けています。
各国がコロナショックで落ち込んだGDP以上の規模の資金投入してますし、株以外に有望なお金の向かう先が見当たらないというのもわかります。
もはや、行き場の無くなった金は、コロナ騒動によって、より通貨供給量が激増してしまった。
この傾向を阻止できないし、通貨供給量とインフレは無関係になった。
つまり、金融経済ではインフレが強まって、実体経済ではインフレにならない。
こうなると安心して通貨を発行できるわけで、一般人とお金持ちの格差はさらに拡大していきます。
いずれにしても、実体経済と株価の関係性は過去も現在も変わりません。
買う人が売る人よりも多ければ株価はあがります。需要と供給の関係と一緒です。
株価は将来の経済を予測しているという説もありますが、未来のことは誰も分かりません。
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