レバノン債務不履行の真相!デフォルトのインフレで社会不安の予感
レバノン政府は、2020年3月9日に償還期限を迎える外貨建て国債12億ドル(約1260億円)の返済について、財政難を理由に見送るとデフォルトを暴露したことで話題になりました。
レバノンが初めて債務不履行になった原因は何か。
レバノンといえば、汚職や政情不安がひどいことで有名でした。
結局、そのしわ寄せが積もり積もって解消できない事で、深刻な財政危機に陥っているのでしょう。
レバノンは経済低迷で外貨準備高が急減。
公的債務残高は国内総生産(GDP)の約170%!
こんな数字は異常ですし最悪です。
外貨建て国債だと自国通貨での支払いとならないため、返済困難になるとデフォルトになります。
インフレ率も怖いですが社会不安も不安材料です。
大抵の場合、国債償還するために新しい国債発行して自転車操業の悪循環になります。
しかし、レバノンは世界の信用が無いあまり、新しい国債を発行することさえできなかったのかもしれません。
前提としてデフォルトするのは、外貨建て、または、共通通貨建て(ユーロ)国債だけに限ります。
アメリカや日本など、自国通貨建ての国々では、独自に通貨発行して国債を買い取ることができます。
つまり、金融政策の一環であって、普通に金融緩和することで借金を償却しています。
ところが、外貨建てとなるとそれが不可能です。
政府は他国の通貨を勝手に発行する権限を持たないからです。
なお、カルロスゴーン氏はこれを想定していたのでしょうか。
レバノン政府にしてみれば、ゴーン氏という取引カードを失いたくないので、監視を強化して取り囲むかもしれません。
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