再放送できないドラマの裏事情!家なき子、高校教師、人間失格など

   2021/10/26

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様々な理由から「視聴率を稼げるのに再放送できない人気ドラマ」が多いです。

たとえば、安達祐実主演の『家なき子』(1994年・日テレ系 最高視聴率37.2%)。

「同情するなら金をくれ!」のセリフは社会現象にもなったが、地上波での再放送は一度もない。

「不幸な境遇の安達がけなげに生きる姿が共感を呼びましたが、いまの時代では、安達へのいじめ描写が貧困家庭への差別を助長しかねないとして、再放送には慎重になっている」(日テレ関係者)

『家なき子』と同じ野島伸司氏の脚本作品『聖者の行進』(1998年・TBS系 最高視聴率22.1%)も同様だ。

知的障害者をテーマにした意欲作だったが、暴力やレイプシーンが頻出し、放送途中でスポンサーが降板する事態に発展した。

DVD化はされたが、再放送されいない。

主役のいしだ壱成、相手役の酒井法子がともにその後、不祥事を起こしたこともあり、再び地上波で流れる可能性はほぼない。

 クレーム入れる人のせいでどんどんテレビがつまらなくなっている。

視聴率で何人くらい見てるか分かるんだったら、クレームの件数が過半数行かなければ却下していいと思います。

不祥事で放送できないのは仕方がないとして、昔の時代の社会を描いて現在では違う価値観だということでドラマを放送しても構わないでしょう。

時代劇や大河ドラマでは封建社会や戦で殺戮しているし、刑事ドラマやアニメのコナンでも殺人事件や薬物事件も放送しています。

各々の作品は当時の時代背景に合わせて製作されて放送されました。

今の時代の価値観に合わないというのは仕方がないし、それでクレームを言うのは違うのではないでしょうか?

これでは野島作品はほとんど再放送は無理になる。

「高校教師」は教師が生徒と恋愛関係になったうえに、ラストシーンでは心中したかのように描かれている。

「人間失格」ではいじめで我が子を殺された父親が、加害者達に復讐していく物語です。

いじめ・体罰・動物虐待・自殺・復讐と色々なものが含まれ過ぎていて今では考えられないドラマだったけど、感情移入ができた。

あらゆる作品がしがらみなく再放送すればいいと思うのですが・・・。

名作ドラマでは、良くも悪くも人としての本質に切れ込んだ作品が多い。

そういう部分って、たとえ放送されなかったとしてもコロナ騒動のような人間のモラルが問われるような状況においては、現実的に人間がさらけ出してしまうコアな部分だと考えられる。

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