プログラミング教育がカオス?スクール増加と情報格差に賛否両論

   2022/07/03

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2020年度からの「小学校でのプログラミング教育の必修化」やIT人材の不足を背景に、子ども向けプログラミング教育市場が急速に拡大しています。
小学校では2020年から、中学校では2021年からプログラミング教育が必修になります。
最近では、プログラミング学習用教材の種類の増加や、子ども向けのプログラミング検定の登場など、子ども向けプログラミング教育に関連した様々なサービスが登場しています。
子ども向けプログラミング教育に関わるサービスを整理することで、「プログラミングを習いたい/習わせたい」と考えている保護者および子どもが、必要な選択肢を見つけられる手助けになるためにオスマップを作成したGMOの取り組みが話題です。
「小学校でもプログラミング教育をする」と思う方もいるかもしれませんが、学習指導要領的には論理的思考を推進することに留まるものです。
同じプログラミング教育でくくられても、開発している内容、クリエイティビティの引き出し方、技術レベルだけでなく教え方含め、学習コミュニティのカルチャーなどに各事業者で大きな差異があるのが実態です。
このマップだけでは、各事業者の特徴がわからないので、改めて別の紹介の仕方ができるのを期待されています。
ただし、都心と比較すると、地方のプログラミング教室の数はまだまだ少ないです。
学びの機会の格差は大きいので、オンラインや短期・イベント型の充実が必要になってくるでしょう。
しかし、教員や保護者にも情報格差があるので、一般化するまでには、地域差が大きくなりそうです。
今ではたくさんのことがYouTubeで学べるだけに、重要なのは大人の情報リテラシーなのかもしれない。
プログラミング教育の必修化については、教師不足が懸念されます。
プログラミング教育では、プログラミングをすることを最終目標にしているわけではなくて、プログラミング的思考を身に付けることを目的とのこと。
教える先生は、小中学生にわかりやすく伝える必要がありますが本当に大丈夫なのでしょうか?
十分なスキルをもっている教師が少ないうえに、公立学校に理解している教師を行き届かせるのは難しいという見方が多いです。
このままだと学校で学ぶよりも、子どもに習い事としてプログラミングを学ばせようという家庭が増えそうです。
コエテコ×船井総研の調査によると、子ども向けプログラミング教育の市場規模は2018年で約91億、2019年は114億。
それだけ需要が増え、参入する企業も増えていくということなので、これから、さらにカオスマップは拡大していくでしょう。
まだまだカオスマップというほどカオスではない印象ですが、プログラミングスクールは急激にプレーヤー増えてきています。
顧客は我が子に通わせたいスクールを選択をしていくわけですが、単にプログラミングを教えるだけでなく、論理的な思考を身に付けられるようなプログラミング教育を体系化できたサービスが勝ち残りそうです。

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