フードテック最新情報!植物工場の野菜栽培で儲かる?

   2021/06/21

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食を進化させるフードテックは、最先端テクノロジーで、世界から取り残された日本が唯一勝てる産業界で、期待される分野の一つです。
その中でも、2006年に創業して京都府に拠点を構える企業の「スプレッド」は、植物工場として注目を集めています。
屋内で農作物を栽培する植物工場が日本に存在していることさえ知らない人がいるでしょう。
この業界は今とても次世代を担う分野の一つです。
世界のどこでも野菜や果物を生産できるとあって、世界中で植物工場が続々と作られています。
「米プレンティ」は、ソフトバンク・ビジョン・ファンドやアマゾン創業者のジェフ・ベゾスの出資金を受けて躍進しています。
「バワリーファーミング」はニューヨークのマンハッタンなどでレタスやルッコラを栽培しています。
様々な企業が農業のリプレイスを目指して、投資家もこの巨大マーケットを虎視眈々と市場獲得を狙っています。

■レタスは儲かる?
玉レタスではなくサニーレタスなどの非結球レタスは回転率が悪いので収益をあまり期待できません。
屋外での栽培ですと天候リスクがとても高いです。
サラダ用なので雨天時の泥はねやアブラムシなどの虫害も大打撃となります。
レタスは農業者にとってハイリスクハイリターンですから、ある意味では勝負しがいのある野菜ともいえます。
ただし、サニーレタスやカット野菜分野ではある程度のシェアを獲得できるでしょうが、野菜全体がこれに置き換わることはおそらく採算とるのが難しいので易々と進捗するとは考えられません。
特に研究中の果菜類は低価格な施設でも大量に生産できますし、生産工程を自動化するのがとても難しいので、レタスよりもひと手間かける人力が必要になります。
植物工場自体は面白い技術だと思いますし、植物天国の日本より海外の方で活躍できるかと思います。
また、レタス栽培とはいえ、初期投資は膨大になり、商品化するまでに試行錯誤が必要です。
最先端の機械化であっても初年度から順調に収穫できる保障があると断言できないならば、安定した収益を望めるのか分かりません。
さらに、コストが上乗せされるので、実際に商品取る頃には価格の値上げが必死でしょう。
安定的に供給できるのがメリットですけど、購入してくれるスーパーやレストランがあまり多くないようです。
将来的に工場が増えるならば、製造コストが下がるのを期待します。

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