米貿易赤字が過去最大!コロナ禍で輸出激減し96兆円
米商務省が発表した2020年の貿易収支(通関ベース)で、モノの貿易赤字は前年比5.9%増の9049億4千万ドル(約96兆円)となった。
2年ぶりに過去最大を更新するほど巨額となりました。
新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済が失速し、その影響で輸出が落ち込んだ。
アメリカの重要な輸出産業の一つでもある航空産業が大きなダメージを被ったのも大きな原因になったでしょう
ただ、もともとアメリカ自体が内需が強い国ですし
世界中からアメリカに物を売りに集まるのでコロナ関係なく赤字が普通です。
一方で金融市場では世界中で溢れるお金がアメリカの証券市場に集まっているため、多くの上場企業が企業価値を挙げている状況です。
物も金もアメリカに集まる仕組みになっている。
このままだと貿易赤字はさらに膨らむかと思う。
ただし、米ドルは基軸通貨国だから札を刷りまくれば支払いなんかどうにでも対処できます。
赤字を気にしないで、内政もばらまき、景気刺激の対策をやりそうです。
これはまさに基軸通貨国の特権とも言えます。
制裁関税を応酬するなど激しい貿易摩擦の要因となった対中国の赤字は10.0%減の3108億100万ドルだった。
トランプ前政権は貿易赤字の縮小を目指し、各国に米産品の購入拡大を迫った。
バイデン政権は赤字削減に重点を置かない構えだが、雇用への影響を警戒し、米製造業の強化に向けた取り組みを加速させそうだ。
それだけ産業が止まってしまったとも受け取れるが、国内消費が輸出に対して相対的に大きいとも読み取れます。
それだけ内需が大きいからGDPの減少も-3.5%にとどまったとも考えられます。
外需依存が20%以下と安定して低い内需が大きい米国だから国家として存続できるとも受け取れます。
貿易立国とのことですが資源と一部食料がないだけで実際は内需に守られている国です。
海外進出も大切ですが国内需要を喚起することが非常に重要だと思います。
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