頭皮トラブルの根本原因となる毎日洗髪の罠と解消法
フケは、頭皮の古い角質が剥がれ落ちたもので、健康な人の頭皮でも1日100〜200本程度は脱落しています。しかし、フケが目立つようになってきたり、かゆみや炎症を伴ったりする場合は、フケ症にかかっている可能性があります。
フケ症の原因は、大きく分けて「皮脂の過剰分泌」と「頭皮の乾燥」の2つです。
■皮脂の過剰分泌によるフケ
皮脂の過剰分泌によるフケは、脂性フケとも呼ばれ、ベタベタとした大きなフケが特徴です。皮脂の過剰分泌は、頭皮の常在菌の一種であるマラセチア菌の増殖によって引き起こされます。マラセチア菌は、皮脂を分解して脂肪酸を産生しますが、脂肪酸が皮脂の過剰分泌を促進し、フケの原因となります。
皮脂の過剰分泌によるフケの原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・シャンプーの洗い残し
・スタイリング剤の過剰使用
・ストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・脂質や糖質の多い食事の摂りすぎ
■頭皮の乾燥によるフケ
頭皮の乾燥によるフケは、乾燥フケとも呼ばれ、細かい粉のようなフケが特徴です。頭皮が乾燥すると、古い角質が正常に剥がれ落ちず、フケとなって蓄積されやすくなります。
頭皮の乾燥によるフケの原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・洗浄力が強いシャンプーの使用
・過度の洗髪
・エアコンや暖房による乾燥
・栄養不足
・加齢
■「毎日髪を洗っているのにフケが止まらない」場合の対処法
毎日髪を洗っているのにフケが止まらない場合、以下の対処法が有効です。
・シャンプー方法を見直す
シャンプーの洗い残しや、スタイリング剤の過剰使用が原因となっている可能性があります。シャンプーは、頭皮と髪の両方をしっかりと洗い、すすぎ残しがないようにしましょう。また、スタイリング剤は、使用量を控えめにし、シャンプーでは落としきれない場合は、専用のクレンジング剤を使って落としましょう。
・皮脂の分泌を抑える
皮脂の分泌を抑える成分が配合されたシャンプーやトリートメントを使用しましょう。また、ストレスやホルモンバランスの乱れが原因となっている場合は、生活習慣を見直したり、医師に相談したりするとよいでしょう。
・頭皮を保湿する
頭皮の乾燥を防ぐために、頭皮用のローションやクリームを塗布しましょう。また、エアコンや暖房による乾燥を避けるために、帽子やターバンを着用するのも効果的です。
■市販薬や医薬品
フケ症の市販薬には、皮脂の分泌を抑える成分や、頭皮の炎症を抑える成分が配合されています。また、医薬品には、これらの成分に加えて、抗真菌成分が配合されているものもあります。
フケ症がひどい場合や、かゆみや炎症などの症状がある場合は、市販薬や医薬品を使っても改善しないことがあります。その場合は、皮膚科を受診して、適切な治療を受けましょう。
■フケ症を予防する方法
フケ症を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。
・シャンプーは、週に2〜3回程度を目安に行う
・シャンプーは、頭皮と髪の両方をしっかりと洗い、すすぎ残しがないようにする
・スタイリング剤は、使用量を控えめにする
・ストレスを溜め込まないようにする
・バランスのよい食事を心がける
フケは、見た目にも気になりますし、かゆみなどの症状が伴うと、日常生活に支障をきたすこともあります。
フケ症の原因を理解し、適切な対策をすることで、フケを予防したり、改善したりすることができます。

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